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クラウドノオト

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クラウドの音、Cloud Note、Cloudnaut。クラウドコンピューティングと仮想化、周辺技術や文化のnote。 (マガジン「仮想化&クラウドInfo.」から改題)
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#セキュリティ

社内プロンプトインジェクションという生成系AIリスク

生成系AI(GAI:Generative AI)が非常に面白いだけでなく、業務にも役立つことが徐々に認識されてきています。以下では、生成系AIならではの特性と、それを活用する三井化学株式会社の事例を取り上げました。 生成系AIの業務導入事例が増えている一方、利用による情報漏洩リスクも指摘されています。そこで単純に利用禁止にすると活用を進める他社/他者に「取り残されるリスク」になるため、両方を解消する自社用生成AIツールの整備に向かう動きも出てきています。この周辺で見落とされ

no-reply@signin.awsのメールが本物だった

メールボックスを確認すると「Requirement: Create a new Amazon Web Services password(新しいAWSパスワードの作成が必要です)」というメールが来ていた。差出人は「no-reply@signin.aws」。よくできた攻撃メールだと思ったのだけど、本物だった。こんな内容だ。 AmazonとAWSに同じID、同じパスワードでアクセスしている人に、パスワード変更を指示している。 console.aws.amazon.comからA

クラウドのコアコンセプトと偽物のクラウド

SalesforceのCRM、GoogleのGMailとGoogle Map、AWSのS3とEC2といった当時広まりつつある何か新しい潮流について、エリック・シュミット氏が「クラウドコンピューティング」と呼んだのが2006年、NISTと呼ばれる米国立標準技術研究所が「The NIST Definition of Cloud Computing(NISTによるクラウドコンピューティングの定義)」を公開したのは2011年でした。 Web2.0と同様に裾野が広がり続け全体像をつか