マガジンのカバー画像

クラウドノオト

60
クラウドの音、Cloud Note、Cloudnaut。クラウドコンピューティングと仮想化、周辺技術や文化のnote。 (マガジン「仮想化&クラウドInfo.」から改題)
運営しているクリエイター

2016年7月の記事一覧

仮想化ファーストからクラウドファーストへ

最近は「クラウドファーストポリシー」という言葉をよく聞くようになりました。 それで連想したのが、2009年頃のキリンのプライベートクラウド事例で聞いた「仮想化ファーストポリシー」でした[1]。2012年には出荷されたOSの半数以上が仮想マシン上に配置されていた、物理マシンの出荷台数を仮想マシンが上回ったとIDCが発表し、世の中が「仮想化ファースト」にシフトしたことを感じました[2]。 クラウドファーストの実態はどうでしょう。Gartnerバイスプレジデント、Thomas

有料
100

世界にWebサーバーは10台あればいい、そのうちの1台はGoogleだ

IBMの初代社長トーマス・J・ワトソン(シニア)が「恐らく世界中のコンピュータ市場の規模は、5台だろう」と言ったかどうかは定かではありません[1]。 でもそれになぞらえてSun MicrosystemsのCTOだったグレッグ・パパドポラスが「世界に“コンピュータ”は5つあれば足りる」と書いたのは確かなようです[2]。そのブログエントリは現在blogs.sun.comのURLではアクセスできませんが、blogs.oracle.comに移されて残っています[3][4]。もっと言

有料
100

2016年1Qの世界のIaaS/PaaS市場は70億$、シェアトップはAmazon

米Synergy Research Groupが2016年度第1四半期(以下Q1)のクラウドインフラサービス市場の調査結果発表していました[1]。 これによれば、2016年Q1のシェアトップはAmazonで31%。続く三社がMicrosoft、IBM、Googleで合計22%。続く20社がAlibaba、CenturyLink、富士通、NTT、Oracle、Orange、RackSpace、Salesforce、VMware等で合計27%。 またこの三ヶ月間のクラウドイン

“クラウドコンピューティング”の定義の小史

私たちは2004年にはGmailを使い始めていますし、Salesforce社は1999年にすでに創立されていますが、クラウド・コンピューティングという言葉が使われたのは2006年。「NISTによるクラウド・コンピューティングの定義」が発表されるのは実に2011年です。Web 2.0同様にまず実体があって、それに沿って生まれてきた言葉と定義。そうした言葉の私が見つけられた範囲でできるだけ初期の登場シーンと、トピカルな出来事を年表にまとめてみました。 ■黎明期と「Softwar

有料
100