なぜチームラボが人気になったのか
ここ5,6年ほどで一般からの人気を集めたメディアアート、web、アプリを製作している会社。通称「チームラボ」。私自身同じ業界の人間だからこそ、作品の仕組みや見せ方についてはある程度理解しているつもりである。
業界の人間の多くはチームラボが作っているのものは決して難しいものでもないし、正直個人的には毎年同じようなものばかりであまり面白いと感じない部分はある。しかし、メディアアートを一般に浸透化させたのは間違いなくチームラボなのは間違いない。
それでは考えてゆく!!!
先に結論
結論から言うと以下の3点が大きな要因だと思う。
・展示規模
・見せ方
・メディア露出
展示規模-数と大きさは正義
「数と大きさは正義」インスタレーションの制作においてこれは鉄則。
こじんまりしているよりも大きかったり、数がたくさんあるものの方が絶対面白い!
光の点の集合で立体物を作る『クリスタル ユニバース / Crystal Universe』なんかは例としてとても良い。
この作品は約10万個ものLEDを使用して光の空間を作っている。さらに天井、床、壁面全てを鏡の空間にすることで、10万どころか永遠に光の点が続く空間を作りあげている。
これにより、広い空間と大量のLEDを更に拡張されているのだ。
昨年話題となった『呼応するランプの森-ワンストローク』数と大きさは正義理論に当てはまる。
日本でこれだけの規模のメディアアートを体験できる機会はなかなかない。
どれだけお金出して作ってるんだろうか。
チームラボは自社ワークに命かけているんだなと思うよね。。。
見せ方-「メディアアートは堅苦しい」私もめっちゃ思います。
チームラボの作るものはどれもビジュアルで楽しむことができ、シンプルに綺麗だと感じらえる。だからアートのことよくわからない人でもイルミネーションを見るような感覚で楽しめる。
綺麗で写真映えするとなると漏れなくインスタ行き。
若者拡散力を恐れるなかれ。写真映えする処にインスタ女子ありけり。
メディア露出-どう取り上げてもらうか。どう伝えるか。
見せ方のところで述べたように「イルミネーション感覚」っていうのは重要なのではないだろうか。わかりやすいしメディアが取っ付きやすい。メディア関係者は報道のプロであり、アートのプロではないのだからどうしても他のメディアアートは理解しにくい=一般に受けないということにも繋がるのであろう。
また、時代的にもAIだとか機械学習だとかテクノロジーの分野が普及していっている流れに乗って「テクノロジー×アートの展示!」みたいな文脈としてメディアに取り上げやすい形だったのかもしれない。
このメディア露出の影響で全くアート文脈に興味のないうちの母親までチームラボの展示見に行ってたからね。。。
終わり
勢いで殴り書きしたせいか言いたいこととかまとめられていない気もするが、とりあえずはこんなところで、終わっておく。
今や日本だけでなく、世界からも注目されている。
もはやチームラボは遊園地や映画館のような娯楽施設としてある程度のレベルの域に入っているのでしょうね。見たことないっていう人は一度は見ておくべきだね。
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