LaLa7月号&LaLaDX7月号
LaLa7月号&LaLaDX7月号発売中です!
ちょっと原稿でバタバタしていて、
LaLa7月号発売時に宣伝できなかったので、2つまとめて!
LaLa7月号
恋だの愛だの〜君は僕の太陽だ〜第6話
今回の話は社会人の方に響くんじゃないかなと思ってます。
そして「笑うかのこ様」の1話で山田が放送室の鍵を持ってたことを覚えてくださってる方はハッとしていただけるかと。
今回の話は山田編を描くにあたって絶対入れたかった部分の1つなので読んでいただけると嬉しいです。
担当はネームで泣いて原稿で泣いて雑誌で読んでまた泣いてくれたらしいです。
ありがたいですね!
懸賞のうちわ
LaLa7月号でファンサうちわの懸賞があったんですが、
締め切りが6月10日でした(つまりもう締切過ぎてる)
と言うわけで、応募はもう不可能なんですが、
LaLaのおもしれ〜編集部っぷりが爆発している口絵懸賞だったので見て行ってください!
いまだに笑うかのこ様1話(尖った中学時代)のセリフを擦られ続ける椿くん!!!!
と言うわけでうちわ応募してくださった方、ありがとうございました!
〆切日を過ぎた後のお知らせ申し訳ありません…!
原稿でバタバタしてるとnote更新が遅れてしまうので、
X(旧Twitter)もチェックしていただけるとありがたいです!
ちなみに、もう一つの「椿くん中学時代イキリセリフ」は漫福ガチャの景品になってます!
漫福ガチャも7月1日までやってますのでこちらもよろしくお願いします!
LaLaDX7月号
恋だの愛だの読み切り(誤植のお知らせあり)
LaLaDX7月号に、表紙&カラー40pで「恋だの愛だの」読み切り掲載されてます!
【「恋だの愛だの」表紙あるある】
かのこも椿くんも黒髪&ロングヘアじゃないから
画面を華やかにするために背景カラー強い色置かれがち
というわけで今回の背景色強めカラー!
〜黒髪に白ブラウスの宿命〜
前号、前前号のLaLaDX表紙は背景が白だったんで、
今回、白くるか!?と思ってたらやっぱそんなことはなかったです笑。
背景も自分で描く指定の時以外はマジで基本恋だの愛だのの背景色は常にキツめの色だから買ってた人は思い出してほしい!
そして今回の読み切りは「恋だの愛だの〜君は僕の太陽だ〜」ではないので山田&杜若さんは一切出ず!
わかってるんです!
「恋だの愛だの の続編」と聞いた時に皆さんが連想したのはこちら(かのこ&椿くんメイン)だったってこと!!
特に誰も興味のない山田の話を連載してすまない!!!
(描きたかったんや…!)
今回の話は高2、5月の2人です。
2024年の記念イヤー(15周年)に2人の読み切りかけてよかったです!
そして今回…
写植ミスあります!
本当に申し訳ありません…!
293ページの方の誤植は
展開的によくわからない感じになってしまうので
雑誌買った皆さんがX(旧Twitter)か
このnoteを読んでくれるように祈るばかり…。
そしてコミックス1巻の予告にもあるように、
この話は2巻に収録予定なんですが
待てない!!という方は是非!!雑誌で!!
久々の2人の図書カードも懸賞にありますので!
表紙絵、腰までしか多分使わないと言われてたんですが、久々に描くので張り切って大きめに描きました。
懸賞の図書カードでイラスト使っていただけて嬉しいです。
ちなみに恋だの愛だの連載終了後、
LaLaDXがリニューアルして、大きさがA5からB5になりました(少し大きくなった)
と言うわけでこのサイズの椿くん&かのこの表紙は初めてなので新鮮です。
LaLa6月号の表紙と同時期に書いたんですが、
「恋だの愛だの〜君は僕の太陽だ〜」は
「平成少女漫画リスペクト&山田の野暮ったさを出したい」と思って、アナログっぽい雰囲気で塗ってるんですが、
「恋だの愛だの」のほうはデジタル!ってかんじにしました。
ポイントは「少女漫画のヒーローとして覚悟できてる椿くん(年季が違う)」って感じで
山田は照れて目を逸らしますが、
椿くんはバッチバチカメラ目線してくれている!
内容的にも「恋だの愛だの」は春夏の明るさ、
「恋だの愛だの〜君は僕の太陽だ〜」は秋冬のちょっと影のある感じのイメージで話を作っているのですが、
久々に恋だの愛だの描いて
「宝高の皆さんは…なんて自己肯定感が高いんだ!!」と驚きました笑。
少女漫画におけるネガティブな感情の取り扱い
ここ15年くらいずっと少女漫画ではネガティブな表現はウケないってのはもはや描く側の常識だと思ってます。
恋愛関連のネガティブな感情(嫉妬とか、〇〇くんに好かれてる〇〇ちゃんは可愛くて羨ましい的な感情)はまだ多少あると思いますが、
それでも90年代に比べて2000年以降は圧倒的に減ったし2020年以降はメジャーな少女漫画雑誌ではほぼ見かけないのでは…?
ヒーローに横恋慕する女ってのがまず昨今では見ない&登場したとしても光の速さでヒロインに推し変する(長期連載のスパイスとしてはいまだに恋のライバルは現役な気もしますが)
反対にヒロインに横恋慕する男は90年代では考えられないレベルで登場率高い
まぁそりゃこの不景気に景気悪そうな顔した登場人物見たくないよなって気持ちもわかります。
あと、時代的に恋愛に重きを置かなくなったというか、
「恋愛だけに必死なのはなんかダサい」と言う共通認識により恋愛にのめり込むキャラに共感が得られずらくなり、結果、少女漫画雑誌にシリアス恋愛漫画は激減したなという印象(かりに現代でこの方向性で人気とれるのは画面がかなり綺麗かつ演出力が高い作家さんのみと思うのである程度ベテラン作家さんじゃないと難しいのではという印象)
そしてそのシリアス恋愛激減の流れを受けてのラブコメ増大←基本がコメディなので複雑な感情(いわゆる「キャラ属性」を超えた人間の多面性)はある程度避けたほうが作品として美しい
でもファンタジーならまだ少女漫画でもいけそうというか、このネガティブ感情回避の流れこそ、「悪役令嬢、転生モノ」がブームになった所以なのではと私は考えてます。
主人公が他キャラからネガティブな態度を取られても「様式美」として読者の嫌悪感が少なくて済むので。
※あくまで持論です
逆に現代物の巻数が早い段階ではネガティブな要素はできるだけ避けた方がいい(なぜなら人気が出ないから)と言う感じでほぼ間違いないと思ってます(仮に私が作家友達に相談されたならそう答えます)
※しつこいですがあくまで持論です
※辻田がカフェで一方的に持論を展開してると思って聞き流してほしい!
そういった少女漫画業界全体のネガティブ要素回避な時代の流れで
もはや恋愛絡まない人間のネガティブな感情は舞台が高校であっても少女漫画じゃなくて青年誌や少年誌連載の物語で描かれることが基本の流れになっている私は認識しております。
しかし私が学生時代に現代物で「少女漫画って面白い!」と夢中になった部分というか、心に残ったシーンは「ヒーローにドキドキさせられたシーンや恋愛の成就」もないわけではないですが、大部分が
恋愛が関係ない部分での人間のネガティブな感情がうまく表現されていた箇所でした。
「ご近所物語」はバディ子がヤザガク去る時に主人公である実果子が引き止めようとするのですが、勇介がそれを止めると言うか、辞めることに肯定的なシーンがものすごく好きでした。
「幼年誌であるりぼんでこれを描くは素晴らしいな」と当時めちゃくちゃ痺れて、いまだに矢沢あい先生の漫画で1番好きなシーンここです。
普通(その当時の幼年誌の常識)ではここで主人公が止めて「もう一度頑張ってみる!」みたいなかんじの流れが正しい生き方という方向性になりがちと思いますが、「合わないな、違うなと思った時には引く(逃げる)ことも大事」と言うことをローティーンに教えてくれていると言うか…。
マジで矢沢あい先生の漫画、当時の少女の情操教育に一役買いまくってると思います。
私がLaLaに投稿した強い理由の一つとして「彼氏彼女の事情」の漫画が大好きだったからと言うのがあるのですが、私は初期の真秀さん編が本当にお気に入りでした。
「かつての自分がいたポジションに自分より有能な人間がいるという事実をどう受け止めるか(真秀さんは中学時代中心キャラだったのに、高校ではそのポジションは主人公である雪野がいる)」
初読の時、他のメジャーな少女漫画ではこんな展開見たことないと興奮し、「これは私のための物語なんじゃないか」と強く思いました。
その他にも
1巻の時点で「ヒーローである有馬くんが主人公の雪乃ちゃんの家族仲が良いのを目の当たりにしてちょっと距離を置いてしまう」を持ってきてるのが凄すぎる。
当時は正直この箇所よくわからなかったんですが、
ある時ふと「ああ、こういう感情か」と解像度めちゃくちゃ高く理解できました。
初期の津田雅美先生作品、ネガティブな感情の取り扱いが本当に好み過ぎます。
というわけでなんとなくそういう部分(恋愛関係なく生きていく上で湧き上がるネガティブ感情)が少女漫画界で少なくなって欲しくないなと思ったというか、
それでなくてもここ数年は人間のクリーンな部分の強制(祝ってあげるのが本当のファン!的なネガティブな感情を許さない同調圧力)とその反動なのかめちゃくちゃ暗黒部分(呪詛かと思うほどの暴言)が入り乱れるSNS社会なんで、なんとなくその中間くらいの漫画を描きたいなと思ったのが「恋だの愛だの〜君は僕の太陽だ〜」を描きたいなと思った要素の一つなのです。
かのこ主役だとやっぱそういう感情にはならないから、
山田主役で描きたくなるというか。
と言うわけで山田第一話から卑屈です(シリーズの主人公である「かのこ」を否定してます)…。
かのこを読者の皆さんが好きでいてくれたこその恋だの愛だのシリーズでお前なんちゅうことを…(読者はそりゃ山田に対して悪感情もつよ…)と言う感じなんですが笑
(笑い事じゃない!)
なんて書きつつも今回久々に「恋だの愛だの」描いて
「明るいのめちゃくちゃ楽しいやんけ…!!」とも思ったのも事実w
てな訳で「恋だの愛だのシリーズの光と影」みたいな感じで
LaLaもLaLaDXも楽しんで描きましたので、
どちらもよろしくお願いします!
とはいえお知らせが遅過ぎてそうこうしてる間にもうすぐLaLa8月号が発売になってしまう(6月24日)
なるべく発売日にお知らせできるように頑張ります…!
いやー、しかしLaLa7月号(5月24日発売)→LaLaDX7月号(6月5日発売)→LaLa8月号(6月24日発売)の原稿がちゃんと無事終わってよかった!!!
このスケジュールが不安すぎて3月ごろちょっと眠れなかった!
LaLaDXを40ページにするってのは自分から言い出したことなので、誰のせいにもできない…!!
いやー、本当に何事もなく7話も掲載されそうで良かった!!!!
でも次は9月号の原稿(ネーム)だ!!!!
と言うわけで引き続き仕事頑張ります!