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恋だの愛だの〜君は僕の太陽だ〜2話目掲載と「少女漫画の扉絵における唐突なアリスコスプレ」について

LaLa2024年2月号に恋だの愛だの〜君は僕の太陽だ〜2話目掲載されてます!

今回の話は、「恋だの愛だの」11巻の巻末漫画「〜高3便り〜」を読んだ方がより楽しめる!と、作者は思っています!

という訳でコミックス持ってる方は読んでおいてください…とはいえコミックス持ってない方もそれなりにいると思うので冒頭貼っておきます!(なんて話が早い作者なんだ!←自画自賛)

お分かりいただけたでしょうか…?

そうです!

山田、転校します!!

恋だの愛だの〜君は僕の太陽だ〜第2話より

「2話目で転校」は、恋だの愛だのシリーズの主役を張る人間の宿命…!(笑うかのこ様の2話目で主人公かのこは転校します)

以前書いた記事でも言ってるんですが、
山田と杜若さんの話を描くとしたらこの展開は絶対外せないなと思ってて、
とはいえ、11巻の発売当時(2016年)は本当にこの2人の話を描くかどうかわからなかったので何も言わなかったんです。

どんだけロングパスやねん!

という訳で辻田りり子のじっくりコトコト煮込んだ感情、ご賞味あれ!

そして2話目の扉絵

突然の不思議な国のアリスコスプレ!!

今回、恋だの愛だの〜君は僕の太陽だ〜を描くにあたって、平成少女漫画リスペクトも、かなり大きなコンセプトの一つなので今回の扉絵はこんな感じで。

若い読者さんは知らないかもなので説明いたしますと、
平成の少女漫画の扉絵でキャラクターたちが何の脈絡もなく(本編に全く関係ない)アリスのコスプレをするの、めちゃくちゃ多かったんです!!!!

同じ雑誌を1年間買ってたら最低でも2回は見る、雑誌によっては付録絵含めると10回くらいはあったんじゃないかってレベルで、とにかく一時期はよく見ました。

なぜなら

アリスコスプレって可愛いから!!!

これは自論なんで実際のところどうか知らないですが、
インターネットが発達してなかった当時、
・都会〜地方、大多数の少女が知ってる
・複数の衣装が可愛い
を両方満たすコンテンツって不思議の国のアリスくらいしか選択肢がなかったんですよね。

その後「メイド」「執事」他、いろんな枝分かれをしていって「アリスコスプレ」は令和になって見かけなくなってしまったのじゃった(昔話の語り)

ので!

描きました!

私はこういうガラパゴス文化というか、少女漫画あるあるみたいなの本当に好きなんです!

しゃがんでもパンツが見えない(不自然にスカートが太ももにくっついてる)とか。
「少女漫画に肉感的なエロは必要ねぇんだ!!!」的な。

とはいえそんな文化もここ数年は少女漫画の作画もリアリティを重視すようになってきて死に絶えてきているように思います。
まぁこの話題については話し出すと長くなるので割愛。


ちなみに今回の扉絵は
「笑うかのこ様」5話の
かのこを意識してます(不本意なコスプレをさせられる主人公)

デビュー1年目の作画

↑この時は何も意識せずに「主人公に何かコスプレをさせないといけない」ということでアリスの格好をさせたんですが(私は本当にネームが遅いので締め切りまで日数なさすぎて深く考えずに作画した)、
その後「これ、私も少女漫画のガラパゴス文化に組み込まれてるな…」と気づき、めちゃくちゃ面白く感じて、
続く「恋だの愛だの」でもこの文化(なんの脈絡もなくキャラにアリスコスプレさせる)守りたい…と、本編には出ないのに扉絵でアリスコスプレさせました。

恋だの愛だの3巻収録

とはいえ平成の私は奥ゆかしいので(?)
「扉絵だけでコスプレって読者驚くかな…」と思い、その後に漫画で補足しました(夢見瞳の妄想って事にする)

そして、
令和の私はふてぶてしいので
今回の扉絵ついて補足漫画などはなく
「なんか描きたかったから」で押し通します!

というか恋だの愛だの〜君は僕の太陽だ〜って漫画自体が作者の「なんか描きたかったから」って漫画だから…。

読者は絶対山田より椿くんとかのこが見たいよね…!わかる!
わかってるからしばし待たれよ!(ピース)


という訳で今年の更新はこれで最後。

今年お手紙くださった方には年賀状送りましたので、お楽しみに!

ではまた来年もよろしくお願いいたします!

【おまけ】
2話目で山田の髪が伸びるんですが、
友人が「山田の髪が伸びて急に好きになった」と
言ってくれました、やったね山田!

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