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6月が始まりましたね。

世界に新型コロナウイルスという神の鉄槌が下り、我が国は約2ヶ月という長いような短かいような外出自粛期間を設けてこの危機を乗り越えようとしました。が、5月で一旦それも終わりのようです。

レッスンもライブも最後にしたのは3月下旬。4月は本当に丸々一ヶ月何も仕事のスケジュールがありませんでした。5月からはオンラインレッスンを開始し、自宅に居ながらにして生徒さんにレッスンを受けていただくという形を取りました。

4月の頭には次男が生まれ、てんやわんやの日々。0歳と3歳の男児のコンビと毎日戦争です(笑)ミルクは高い、オムツも高い、3歳のくせにめちゃ米食う。しかし仕事は無い、収入が無い。焦る気持ちはありましたが、早い段階で冷静に無利子の貸付金を頂き、持続化給付金も頂き、特別定額給付金も昨日申し込みまして、まあなんとか夏ごろまでは無収入だったとしても家族全員で路頭に迷うということはなさそうです。

これだけはハッキリ言っておきます。お昼のワイドショーではいまだにライブハウスから菌が湧き出てきているような言い方をしていますが、まったくもってそんなことはありません。感染拡大初期の段階でたまたまウイルスを持っていた人がたまたまライブハウスに行って感染が広まった、それだけです。その人が仮に他のその他大勢が集まるような場所に行っていればそこで感染が広まったかもしれません。しかし残念ながら音楽業界はマスコミに作り出された世論によって完全にスケープゴートにされてしまいました。

しかし嘆いてばかりもいられません。ライブはまだまだ少なそうですが、音楽業界全体の踏ん張りどころです。僕みたいな店舗や従業員などを持っていない個人事業主ミュージシャンなんかはまだ傷は浅いほうで、ライブハウスやスタジオ経営に携わる方々の心境を思うととても心が痛みます。何も考えずに音が出せるようになったとき、音を出せる場所がどれだけ残っているか。経営者の方々は必死にその場所を守ろうとしてくださっていて、本当に頭が下がります。6月からはそういった場所をどんどん使っていこうと思います。

スタジオでのレッスンも再開するので生徒さんたちに連絡しまくって、スケジュールが順次埋まってきたのですが、サラリーマンだった父が去年か一昨年かのゴールデンウィークで10連休くらいあって、最終日に「仕事行きたくない」と言っていたのが今はすごくよくわかる(笑)あれ?今まで僕こんなハードスケジュールで動いてたん?ライブは一本しかないからむしろ楽なほうやのに。って戦慄してる(笑)仕事に行きたくないわけではないのです。ただその量に恐れ慄いています(笑)やってたはずやのに(笑)

次男に5時に起こされてミルクやって9時半には長男と公園に着いて12時まで遊んで昼飯作って食って昼からオンラインレッスン2件ほどやって晩飯作って10時に寝るって生活がたまらなく懐かしい。何て愛おしくて大切な時間だったんだ。

逆の見方をすれば、いかに今まで家事育児に参加していなかったかということに気づかされた。きっと6月からもこの自粛期間中の家事育児の参加っぷりを続けていたらとてもじゃないが身体が持たない(笑)自粛前の僕は100%できる限りの子育てをしていたつもりでしたが、甘い甘い(笑)同じ空間にずーーーーっと誰かといること、夜中に2時間おきに強制的に起こされること、何をしても泣き止まない0歳児、むっちゃむかつく言い方で赤ちゃん返りする3歳児。分単位で進める家事。これを24時間365日休みなし給料無し。子育てって世界で一番理不尽な仕事だと思います。そんなことわかってたつもりだけれど、やっぱり身を置いてみないとわからない。専業主婦の子育てと仕事やりながら空き時間にやる夫の子育てには決して埋められない深い溝があるのだということを本当に身をもって感じました。コロナがなかったら離婚されてたかも、とすら思います。そして理由はわからずのまま。感情のコップが溢れるきっかけは一瞬で、些細であることが多いですから。

いかに仕事のためにたくさんの仕事を費やしていたかを痛感しました。子どもと公園で遊ぶ3時間は本当に何物にも代えがたいもので、それが毎日あるなんて、自粛期間が終わってみればなんて幸せな日々だったんだと思います。完全に価値観が変わりました。家族との時間を確保するために具体的に仕事のやりかたを考えていこうと思いました。

コロナに罹患された方々や最前線で働く医療従事者の方々、ライブハウスを経営されている方々、その他コロナ自粛でとんでもない経済的打撃を受けた方々がたくさんいらっしゃるので、コロナがあったから、なんてことは口が裂けても言えませんが、この自粛期間で僕が得たことは家族と過ごす時間は何よりも大切であるということ。そう感じました。

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