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通販ビジネスの魅力とは

通販ビジネスの市場規模は年々増加傾向にありますが、その背景にあるのが、ネット通販を利用する人の増加です。経済産業省が発表している国内電子商取引市場規模によると2019年の消費者向け電子商取引市場規模は、19.4兆円(前年18.0兆円、前年比7.65%増)に拡大しています。(経済産業省HPより) 60代以上のシニア層のネット通販利用者も年々増加傾向にあり、今後、ますます利用者の増加が予測されます。


また、企業から消費者の売買だけでなく、メルカリ等のフリマアプリを通じて消費者同士の売買もネット上で行われるようになり、その扱い高も年々増加傾向にあります。


 今後、日本は少子高齢化が進み、人口が減っていく中、特にその影響を受けやすい地方の会社は必然的に商圏を広げる必要があります。また、2020年は春先から、店舗は来店客減少の影響を大きく受けました。今後、どのような社会的なリスクが発生するかはわかりませんが、店舗数の拡大そのものがリスクの1つになったと言えます。必然的に通販ビジネスへの関心は高まると共に、その重要性も多くの店舗経営者に認識されることになりました。今後、企業としては売上アップ、リスクヘッジ両面から通販へのチャレンジが大切になっていきます。

通販ビジネスの魅力を売り手と買い手の立場から見ていきます。売り手にとっての魅力としては、①日本全国を商圏にできる②粗利が高い③手軽に小予算で始められる④1人から始められる⑤来店客が減っても売上を作ることができるといった点が挙げられます。


日本全国を商圏にできるというのは、特に地方の中小企業にとって魅力的です。都会で売るには物理的な距離もありますし、商談で苦労を重ね、あるお店で採用されたとしても、継続的な販売に関しては卸先に主導権がありますので、ビジネスとしては不安定です。その点、通販であれば、商品とサービスで顧客に感動を与えることができれば、売り手である企業に直接リピーターとしてついてくれます。


通販ビジネスは直接お客様に価値を伝え、商品を届けることができるので粗利が高いのが特長です。価値を伝えることで売価を上げることができると共に、流通コストを削減することができます。卸売り中心の会社であれば直売の比率を高めることで、収益体質の改善やお客様の声が直に届くといったメリットを享受することができます。


また、オンラインショップの開設を安価にできるサービスも増え、通販は手軽に小予算で始められるようになりました。店舗販売と違って、出店費用や人件費を安価に抑えられるのも魅力の1つと言えます。


一方で、買い手にとっての魅力としては、①お店に行かず手軽に商品が購入できる②お店では買いづらい商品の購入ができる③付加価値の高い商品が購入できる④価格や商品の評価を調べながら購入ができるという点が魅力として挙げられます。


お客様は広告やDMを見て、電話、FAX、郵便、オンラインショップと様々な購入手段から自分の好きな方法を選択して商品を購入することができます。決済についても代金引換、後払い、クレジットカード払いとこちらも好きな決済方法を選択できます。また、インターネット上には購入しようとしている商品の価格比較、商品の評価、販売している企業の評価などがありますので、十分な情報を収集してから商品を購入することができます。

通販ビジネスにおける売り手、買い手それぞれの魅力を勘案しながらビジネスに取り組んでいくことが大切です。


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