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冷房の効かない部屋の午後2時に
夏の暑さがわたしの憂鬱に拍車をかける。冷房の効きが悪いこの部屋で、わたしはただ希死念慮と寝転がる。「逃げてちゃダメだよ」ひとは簡単にわたしの逃げ道を塞ぐ。それはきっとやさしさで。何度言い聞かせても、染みついた被害妄想はわたしを救わない。それでも隣にいてくれるのはこいつしかいないから、わたしは簡単に絶望する。
こないだ、部屋の中でシャボン玉をした。ふわふわ浮く透明なガラス玉は光を閉じ込めて、夢のよ
死ぬな、生きろ、ただ愛せ
「幸せになるのには、覚悟が必要だよ」酔った勢いで誇らしげに言うわたしが、二日酔いの頭にリフレイン。安いウイスキーを煽ったせいで、鼻の奥からまだ酒の匂いがする。頭を抱えながら水を飲み干し、自分に改めて問う。
「自分には、幸せになる覚悟あんのかよ」
小さくつぶやいたその声は、反響もせず孤独に吸い込まれてゆく。まだ若い、と言われる年をもうすぐ終える。28歳夏、わたしはまだ迷っている。
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わたし
たくさんのスキをいただけたこと、
フォローを外さずにいてくださったフォロワーさんがいること。その事実にほんとうに、こころから救われました。ハグして愛してるって生きててくれてありがとうって、叫びたい気持ち。ほんとうにありがとう。これからもゆるゆる更新しながら、愛を届けられたらな。
いつも読んでくださってありがとうございます。愛と喜び、痛みを分け合ってる気持ちで、いつも愛おしい。ただ、申し訳ないことにフォロバが追いつけません。あなたを愛するためにフォローを外させてください。詳しくは画像を読んでくださるとうれしいです。生きててくれてありがとう。
世界一脆い、ダイアモンド
「ねえ、大きくなったら何になりたい?」無邪気に問いかける姿は、いまだ少女のようで。そんな彼女にわたしは答える。「いつか、必ずエッセイストになるよ」誰にも言ってこなかった秘めた想いを、震えながら口に出した。彼女は静かに微笑んで、「やっぱりあなたは、どうしようもなく"あなた"だね」とつぶやく。
金木犀の香りが微かにする、大学のカフェテリア。テラスで交わした、二人にとってはじめての約束だった。
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今夜踊ろう、そんなダンスミュージック
木造のぎしぎし軋む階段を上がると、音楽が聞こえてくる。リズムは本たちのパラパラめくれる音に、瀬戸内海のさざなみ。そして、微かに鼓動を揺らすときめき。まるでわたしとあなたの、"明るい未来"の話をしているかのような、そんな音楽が。
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本屋さんに勤めはじめて、もうすぐひと月。オーナーさんに「好きな音楽かけていいから」と言われて託されたサブスク。腕まくりしてかける音楽、店内を踊らせるダンスミュージッ
大人になんかなるなよ、死ぬなよ、
「大人にならなくていいのに」そう悲しそうに、何気なく先生は言った。少し暑くなった病室に、静かな風が吹く。春の終わりの匂いがした。
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昨日、初めてのメンタルクリニックへ行った。東京から引っ越したせいで、新しい病院を探していたからだ。「3ヶ月後になっちゃうんですけど…」予約時にそう言われた時は絶望したけれど、なんとか騙し騙しこの日を迎えた。精神科は、ほんとうに空いていない。今日死にたいのに!今日
桜が降る夜に、永遠を想う
桜が降る街、雨の音は深く胸の中まで降り注ぐ。春は美しく、世界中が活気づいて見える。芽吹くたくさんの命の香りにクラクラしては、自分の生を実感させられるそんな日々。孤独な生きものとして生まれた人間たちは、ただ愛を求めて彷徨う。こんな穏やかな春の日は、そんな自分の孤独と切なさを感じて涙がこぼれ落ちる。
桜は咲いている時より、散っている方が好きだ。歩けば桜の絨毯、舞い落ちる花びらはわたしの肩で微笑みかけ