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生きてるうちに、好きと言え
夜中のコンビニ、スウェットですっぴん眼鏡も慣れたものだ。
びゅーびゅーと吹く風が、火照りを冷ますから、子犬のように身を寄せ合って歩く。
冬は君の手をポケットにお招きできるからいい、とバンプが歌っていたな、と思い出しながら、彼のポケットに手を突っ込む。
あたたかいおでんと一年ぶりに再会して、彼は「柚子胡椒をつけるとうまいんだよ、しってる?」と笑う。
安い缶チューハイに、暖かい部屋で食べると最高なアイ
今夜踊ろう、そんなダンスミュージック
木造のぎしぎし軋む階段を上がると、音楽が聞こえてくる。リズムは本たちのパラパラめくれる音に、瀬戸内海のさざなみ。そして、微かに鼓動を揺らすときめき。まるでわたしとあなたの、"明るい未来"の話をしているかのような、そんな音楽が。
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本屋さんに勤めはじめて、もうすぐひと月。オーナーさんに「好きな音楽かけていいから」と言われて託されたサブスク。腕まくりしてかける音楽、店内を踊らせるダンスミュージッ
大人になんかなるなよ、死ぬなよ、
「大人にならなくていいのに」そう悲しそうに、何気なく先生は言った。少し暑くなった病室に、静かな風が吹く。春の終わりの匂いがした。
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昨日、初めてのメンタルクリニックへ行った。東京から引っ越したせいで、新しい病院を探していたからだ。「3ヶ月後になっちゃうんですけど…」予約時にそう言われた時は絶望したけれど、なんとか騙し騙しこの日を迎えた。精神科は、ほんとうに空いていない。今日死にたいのに!今日
桜が降る夜に、永遠を想う
桜が降る街、雨の音は深く胸の中まで降り注ぐ。春は美しく、世界中が活気づいて見える。芽吹くたくさんの命の香りにクラクラしては、自分の生を実感させられるそんな日々。孤独な生きものとして生まれた人間たちは、ただ愛を求めて彷徨う。こんな穏やかな春の日は、そんな自分の孤独と切なさを感じて涙がこぼれ落ちる。
桜は咲いている時より、散っている方が好きだ。歩けば桜の絨毯、舞い落ちる花びらはわたしの肩で微笑みかけ
知らないひと、きっと顔を見ることは一生ないひと。そんなひとたちがnoteを更新していて、人生を覗かせてくれる。街行くあのひとはもしかしたらフォロワーさんで、すれ違ったあの人にも物語があって。noteがすきだと、シンプルに思う。追い切れてないけれど読ませていただいてます、みんなすき