天赦日(詩)

果実の甘さを知りました
爛れたものと知りながら
また食べてしまうのです

悲しい顔を見ました
嘘をついてもズルしても
喜ぶ顔を見たいのです

そうして私は罪を重ねます
鉛を飲んだ気分です

季節毎に訪れる
罪を赦す「天赦日」

ヒトは罪を犯すもの
それを重荷と思うもの

哀れに思う昔の人が
荷物を降ろせと
作ってくれました

神様がいらっしゃるのかは分かりません
でも優しい人が居られた事は分かります

そのことが嬉しく
心が少し軽くなりました





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