10年も経てば、ね。

10年も経てば人はかわる。
ファッションがかわる。
化粧や髪型、見た目がかわる。
持ってるスマホがかわる。
好きな食べ物もかわる。
隣にいる人もかわる。
考え方がかわる。
顔つきがかわる。
仕事がかわる。
住んでいる土地がかわる。

そりゃ、町もかわる。

久しぶりに大阪に行きました。
エミュリボン という歌手でありピンク色の社長である栗原ゆうさんと、わたしの大好きな吉河順央ねえさんが立ち上げたライブカフェバーに、ゲストとしてお邪魔してきたのです！勢いで、今しかない！と突撃したので謎の平日ですいません。(しかも本来火曜日は定休日だったらしい私とした事がリサーチ不足！)

とっても楽しかった、みんな優しくて。
あまり自分を卑下するのも良くないとは思いつつ、「私みたいなものがゲストでいいんですかねえ」とソワソワへらへらしてしまいました。
普段はキッチンでお皿洗ってるがわなので。

見よ、この頭身の差。
おれだけゆるキャラなのではないか？顔も丸いし。パンツにしてよかった、こんな細い脚たちとなんて並べない。

寒い寒い１月末に、こんな綺麗な脚を見せてもらえるなんてそれだけで幸せだな。だって私なんぞ、このパンツの下にニットタイツ仕込んでたんだよ。みんなもっと感謝すべき。(？)
エミュのワンピースの制服、くるっと回るとふわっとスカートが浮いてめちゃくちゃ可愛かったです。ライブで踊ったりすることを考えられた制服…素晴らしいセンス…。

歌もミュージカルから4曲、お見送りソングとして津軽海峡が冬景色になる曲と計5曲も歌わせていただきました。
まかないも頂いて(大阪らしく串カツ！)みんなの優しさも頂いて、幸せお腹いっぱいになって、お客さんとも・スタッフのみんなともバイバイしました。名残惜しかった。居心地のいい店内…また行かせてください。ぜひ。

てなもんで、アメ村に行ったわけですよ。

わたしは18歳で愛媛から大阪に出てきて、学校(ミュージカルスクール)は梅田、遊ぶところといえばアメ村だったわけです。

梅田からチャリンコで御堂筋を爆走し、OPAのところにチャリンコとめて(とめてはいけません)、馴染みの店に居座ったり(居座ってはいけません)、彫り師の先生のスタジオに連れてってもらって一緒にラーメン食べに行ったり、ピアスバーで動物が交尾している映像を見ながらノンアルカクテルを飲んだりしていました。

周りにはいつもゴスロリやパンクファッションに身を包み、ピアスまみれ、タトゥーまみれの、本名も知らない、年齢も知らない、性別も知らない、職業も知らない人たち。

見た目はイカツイけどみんな優しくて、なんなら普段街や学校で会う人たちより優しくて、色んなことを教わりました。あ、どちらかというと自分から一方的に見たり聞いたりして勝手に教わっていた感覚ですが。
東京だったらあんな日々にはなっていなかったかも。アンダーグラウンドな魅力を教わりつつ、梅田ではレオタード着てバレエ・ジャズ・タップ・歌・稽古稽古レッスン。

そんな日々から13年。

「あの店なくなったんだ」
「ここカフェだったのに！」
「ここの服屋よく通ってたなあ」
「あれ、この近くによく来てたはずなのに、どんな風景だったか忘れちゃったな…」

変わるんですね。色んなことが。

なんだか懐かしさと物寂しさや、様々な思い出やらで、お腹がぎゃっと熱くなりました。

「ミュージカル俳優になるぞ！」

と意気込んでいた私は、今や「元・劇団四季」
まじ？ウケんね。
ミュージカル俳優になって、もう辞めてるし。なんならミュージカルは作ってるよ。わはは。

かといって様々な部分が成長しているわけではなく。
お金はないけど夢はある。
あの頃に戻ったようです。
なんなら18〜19は仕送りがあったしバイトしまくってたから、今の方が貧乏かもしれん。笑

10年以上の歳月に、おいてきぼりにされないように。どんどん進まねばならんなあ。

あの頃一緒にいた名も知らぬ優しいひとびと、どうしているかしら。きっと色んなことをやめたり、貫いたり、変わったり変わらなかったりしてるんだろうな。
死んだりしてるかもしれない。

10年も経てば。

消える、うまれる、循環する。
かわるがわる、かわる。

どーせ変わっていくんだし、めいいっぱい今を楽しんで未来を変えて行こう！うんうん。ポジティブになってきました。note書いてる間に。

10年も経てば、夢が叶ってるかもしれないし。

ファッションがかわってるかもしれないし、
化粧や髪型、見た目がかわってるかも、
持ってるスマホが、
好きな食べ物が、
隣にいる人が、
考え方が、
顔つきが、
仕事が、
住んでいる土地が、町が、
ぜんぶぜんぶ変わってるかもしれないし。

10年も経てば、死んでるかもしれないし。

ね。