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一文字でも優しい言葉残してやるって思った日

わたしにとって、客観的に自分の作品を眺めたり、手で触ったりすることはとても大事なことなんだなと感じた日でした。

そして客観的になるためには、役者に一度言葉を預け、自分の作ったものじゃないみたいに「へえ、」と思うことが必要なのかもしれません。

去年から脳みその中でじゅくじゅくと実らせ、

脚本を書いた「ひみつの箱には、」という作品。

今日、自分の書いた歌詞を一日中聞いていたら

「優しい歌だなあ」と、おもって。

叶わなかった公演を胸にぎゅっと閉じ込めた学生たちが歌う、今日だけの手触り。今日だけの言葉。今日だけの音。

押し付けがましいかもしれないけれど、私は、みんなが暗い気持ちになったとき、辛い局面に立ち会った時、ふと思い出すような優しい言葉を書き続けてやろうと、そう思いました。

辛い時に芝居の台詞なんて出てこねーよって話なんですけど。

だけどやっぱり、ふと、一言に救われることってあるので。

わたしも先日観た「羅小黒戦記」にじゃぶじゃぶに救われたし。

世の中の辛い出来事、きっとコロナがなんとかなっても無くなるわけじゃない。

他人のことなんて、想像できない辛さや、体験できないしんどさばっかり。

だからこそ、優しい言葉を生み出して、書きまくって、発表して、一文字でも多くこの世の中に残してやる。

受け手の心の、穴ぼこの形に寄り添えるものを。

自分の作品を客観的に見てみると、そんな気持ちが湧いてきました。

感じられたのは、歌ってくれた教え子たちのおかげなので、恩返ししたいと思います、いつか。きっと。辛い時に。

そんな感情のメモでした。明日も撮影と稽古、がんばるぞ。

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