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映画「グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇」
「グッド・バイ」男は女に別れを告げる。はずだった…?
戦争が終わり、疎開先から妻と娘を呼び戻すべく関係を持った女たちと別れる決意をする主人公・田島。が、大泉洋なわけですが、情けなくて情けなくて、優しくて弱くて愛おしい。しかも仕事ができて金もある。「女たちから声をかけてくるんですよ」と、なんとも腹の立つ、憎めない男の物語です。
気合い入れて絵を描いたので見てください。
絵に描かずにはいられないほど衣装が可愛いんですよ!!
昭和のファッションや街並みが好きな人はそれだけでも楽しめるかと思います。キヌ子こと小池栄子のワンピースはどれも美しく、お顔と長い首とグラマラスなボディにぴったり…。描いたドットのワンピースが本当に可愛かったんですが、全然表現できませんでした悔しい。
舞台版の「グッド・バイ」と少し違いはありますが、台詞回しなどほとんどそのままで、犬山イヌコさんや池谷のぶえさんが出てくるのもケラさんファンには嬉しいところ!
緒川たまきさんが大櫛先生(医者)から青木さん(舞台版では美容師・映画では花屋)になっていましたが、一発目のインパクトと緒川さんの「美しいのにおもしろい」が大爆発していて最高でした。この、青木さん・大櫛先生・水原さんの三羽ガラスがそれぞれの愛し方で田島を愛しているのが面白いんですよねえ…。そして奥さんの静江も。(映画版ではちょっと静江さんのエピソードは少なめでしたが。)
男と女の関係が今の時代にそぐわない話ではありますが、「昭和の喜劇」としては本当にそれらしく、どうでもよく、突飛で優しく、笑えます。ハートフルコメディです。
おすすめするとしたら「最近誰かに振られた人」でしょうか。
「だめな男を好きになったことがある人」もいいかもしれません。
画面がとても華やかで可愛く楽しかったので、これを舞台美術で表現した舞台版を、もう一度観たくなりました。最初のお葬式のシーン、綺麗だったんだよなあ…。
2020.02.29 うるう日!
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