『蝶々と灰色のやらかい悪魔』 33
この仕事に就いて、初めてズル休みというものをした。夕方、店長に電話をすると、「あら珍しいわね、あんたでも風邪引くのね」と、皮肉交じりにわたしの仮病を心配してくれていたが、生休を明けてからというもの、ずっと出突っ張りだったこともあり、「無理に働いてもらってたから、きっと疲れが出たんでしょうね。まぁ、いいわ。予約のお客さんには上手く言っておくから、ゆっくり休んで……」と、口では色々を言いながらも、結局は休むことを快く了承してくれた。
一抹の罪悪感を感じながらも、マサキさんか