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【禍話リライト】例の女

リライトするとやって来るんだとか。せっかくnoteを書くようになったし、怖い目に遭いたいじゃないですか。初めての禍話リライトは、悪名高き例の女にしてみようと思います。 死んだりはしないし、呪われるわけでもない、とのことなのでね。 ああ、逃げると良くないそうですよ。読もうという貴方もどうか、自己責任でね。 [事の始まり] 小学生のとき、住んでいた団地の近くに、廃屋の一軒家があったんです。ベビーブームの最中だってのに廃屋。この時点で何かおかしいじゃないですか。だから僕も子供心

    • 【禍話リライト】例の女2+α

      前回の続きです。先に言っておきますが、これもやっぱり途中までです。 どうやら私の元にも来てしまっているようなので… [修正] 僕が例のホラー小説を全て削除してから、数年が経ちました。 大学を出て地元に戻り、後輩であり友人でもある加藤ヨシキという無頼漢にこの話をしたんです。今まで誰にも話してこなかった、その"例の女"と化した幽霊の名前と共に。 すると彼はお前マジの怪談話すなよ!と怒り、この話はなあなあになりました。彼にはその話は二度とするな、と言われました。 それから更に時

      • 足元

        障害者施設に勤める姉から聞いた話である。 夜勤の日、熱を出している利用者がいるということで、3時の定時巡回の際に検温をしに行くことになった。 いつも通りスマホのライトで足元を照らしながら、暗い廊下を歩いていく。その日は途中で、うっかり手に持っていた非接触体温計のトリガーを押してしまった。 ピピッと音を立てる体温計。画面には「34.7」と表示されていた。 使ったことがある人ならわかると思うのだが、本来非接触体温計は誰もいない場所に向けてトリガーを押すと、画面に「LOW」

        • この子にしたはず

          小学生の時、同じ学年の子が死んだ。 特に関わりはなく、本当にただ、同じ学年というだけだった。挨拶すらもした覚えがなく、辛うじて顔と名前が一致する程度の関係性だった。 とはいえ同じ学年で起きたご不幸、何もしないのも無作法というもの。保護者同伴で、葬式に軽く顔を出すことになった。 黒い服を着せられ、母と手を繋ぎながら葬式会場へ足を踏み入れる。幼い子供の葬式だからだろうか、じっとりと重たい、まとわりつくような嫌な空気が漂っていた。周りに見知った顔はひとりもおらず、酷く緊張した

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        【禍話リライト】例の女

          無かった話

          これは少し前に見た夢の話です。 夢というか、より正確に言うのであれば夢ではなかったのかもしれません。ほら、眠りにつく直前って、頭の中で何かよくわからないことをごちゃごちゃと考えていたりするじゃないですか。覚醒している時にはひとつも思い出せないような、そんな取り留めのないようなこと。そんな時に起こった小さな出来事です。 私は猫を飼っていて、その猫と共にベッドで寝ることがよくありました。黒い長毛の猫で、おじいさんと言ってよい年齢の猫です。その日も私が眠りにつこうというタイミン

          無かった話