テーブルフォーツー

プラ製ストロー変える前にお箸を国産材割り箸に その5

 先日、NHKでは”じっこ革命”という番組がありたまたま見た(別番組の録画予定がこれが録画されていたので)。寄付について考えてみるという内容で面白かった。https://www.nhk.or.jp/heart-net/hajikko/project.html
 日本の寄付文化、かなり低いということ皆さんご存知でしょうか。私自身も寄付に積極的かというと・・・。クラウドファンディングも寄付の一つと考えると年間数万円は寄付していることになるけれど。
 日本ファンドレイジング協会というところが調べているデータがしたの図です。

画像1

 右端、国のGDPに対する比率を示しています。日本はアメリカの1/10。韓国、英国と比較しても5倍近い差があります。
 理由については、検索してもらえれば色々出てくるのでそちらにおまかせします。
 郡上割り箸もテーブルフォーツー(http://jp.tablefor2.org/)さんと組んで、寄付付き割り箸を販売しています。割り箸1本20円で、そのうち5円がアジアアフリカの学校給食に寄付されます。お弁当を買うとき、消費者の皆さんが20円出して、購入してもらうと、給食代と国産材割り箸の普及に協力してもらえるという仕組みです。

 これまで、国産材割り箸の普及活動を色々してきました。スキー場って割り箸沢山使っているので、箸袋に企業広告募集したりしましたが、ほとんどスポンサーはつきませんでした。
 それではと森林環境税をもらい、地元のスキー場に箸袋をクーポン券にして無料で提供しました。箸袋をスキー帰りに地域の飲食店にもっていくと、ドリンクサービスが受けれれるような仕組みにしました。割り箸を通じて、地域にお金が循環する仕組みができないだろうかと。私は今、郡上割り箸とは別に、郡上エネルギーという会社をつくって地域内循環の実現を目指していますが、当時からそのような仕組みができないかと模索していました(郡上エネルギーの話はこの連載が終わったら改めて書きます)。
 同じく、環境税の補助をもらい、郡上八幡市内の飲食店、ほとんどに数百膳ずつ、数万膳の割り箸を無償で提供して、一時期、どの飲食店でも出てくる割り箸はスギの割り箸が出てくるようにしました。
  
 反応として、お客さんの評判はいい、杉の香りもいいし。と答えてくれますが、ではこれまでの中国製からのコスト増を負担して購入して使ってくれるというお店は本当に少ない。1円が5円になるというコストアップに対して、対価以上のメリットを訴求できなかった。何が足りないのだろうか。どうすれば、お店で出てくる割り箸を、”いまだに外国製の割り箸使っているの?”という認識が当たり前にできるのだろうか。

 そこで、誰がそのコストを負担するのかということを考えました。飲食店が負担するのか。
 リンガーハットというちゃんぽんのお店ご存知かと思います。このお店一時、経営危機に陥り、食材を国産に切り替えます、そしてそのコストを単価に転嫁して、安心安全でおいしいということにすることで、危機を脱しました。
 そこで、消費者の皆さんが気持ちよく割り箸を買ってもらうために考えた仕組みがテーブルフォーツーとの寄付付き割り箸でした。
 テイクアウトで割り箸をつけるお弁当屋さんや飲食店、またイベントなので、例えばワンコイン500円の中に入れていた割り箸のコストを、寄付するという行為が入った割り箸を購入してもらうことで、お弁当のコストに入れれなくてもよくなる。
 食材にこだわったお弁当を国産材のいい割り箸で食べてほしい。それを寄付をするといいう形で購入してもらう。日本の森林は使って守っていかなくてはいけないということも知ってもらいながら。
 我ながらいい方法思いついたと思ったのだけれども、全然売れない。このような考え方は、やはり割り箸を売りたい側のエゴなのだろうか。
 
   

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?