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自己愛被害 ターゲットたちの回復 5

【視点やエネルギーが変わることで、自己愛とは別世界へ行く】

  • 人間同士の話し合いのスタートラインとは?

  • 自己愛の「お互い様」「許し合おう」の背景とは?

何よりも大切なことは、もう二度と同様な経験を繰り返さないことである。
すべての考察や洞察は、そのためにおこなわれるものだ。

繰り返すが、決して自己愛を理解して許すために行うのではない。

確かに自己愛という魔物、
自分とは別世界の住人にフォーカスしないほうが、
基本的には、精神衛生にいいことは事実である。

ただフォーカスする、光を当てることで
からくりが明確になることで
ターゲットたちから「憑き物」が落ちる、こともまた確かなのだ。
視界が明るくなり、視野も広がる。

被害の全容や自己愛の認知構造を明確に見抜けていることは
今後、二度と同じ経験を繰り返さず、
かつ、自分がセカンドアビューズの加害者にならないためにも
大切だとおもうから、記事に残している。

まず、自己愛との関係は「人間関係」ではない。
これをきちんと腑に落とすことが一番大事なのだ。

良心と理性を備えていてこそ、人間であるといえる。
自ら良心と理性を放棄して、かつ開き直っている存在は人間とはいえない。

それなのに自己愛は自分を「人間として」受け入れ、理解して欲しい。
それを当然の権利として主張して、決して譲らないから、
トラブルが多発する。
自分は他者を「人間として」尊重しないのに、
自分は尊重されて当然というスタンスなのだ。

つまり、自己愛とはすべての人間関係の基本である
他者の尊厳と権利を、自分のそれと同等に尊重するという、
「共存」するための最低条件を満たさずに、
(というか「下」に対しては、満たす気などさらさらないのに)
人間社会に生き、他者と関係を結ぼうとする生き物なのだ。

個性や多様性の受容は
あくまでも、双方が相手の尊厳と権利を侵害しないという、
最低限の基礎のうえに成り立つものである。

自己愛はこの「最低限の暗黙の了解」を無視して
人間関係のルールを、自分のエゴに都合よく適用しようとする。

自己愛は言う「同じ人間なのに、差別はよくない」と。

たしかに見かけ上の姿かたちは同じかもしれないが
自己愛と普通の人とでは、

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