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未来を変えるルーレット

くだらないと思われるニュースを独自の解釈でくだらなくなくして紹介します。


週刊くだるニュース(2023年1月11日号)

昭和の香りぷんぷん 「ルーレット式おみくじ器」に注目/唯一の製造元、岩手に (デーリー東北)



人は二つに分かれる。ルーレット式おみくじを引く人間と引かない人間。

喫茶店やレストランと全く何の関係性も無いおみくじ器に誰が貴重な100円を投じるのか。疑問しか持たなかった若かりし自分に今だからこそ言いたい。一見無駄に思えることにこそ大きな意味があるのだと。

例えば親子が喫茶店でモーニング。テーブルにあるおみくじ器。
子供:「お父さん、なにこれ?」
父:「しょうもないやつや。やめとき。」
となってがっかりするか、
父:「お、やってみるか?」
となるかによって、その後の子供の人生は大きく変わるはずである。

例えばアベックが昼下がりの喫茶店。テーブルにあるおみくじ器。
彼女:「ねえねえ、占ってみようよ。」
彼氏:「えー、100円もったいないわ。」
と空気読まないか、
彼氏:「よし、どっちがいいの引くか勝負な!」
となるかによって、その後の二人の未来は大きく変わるはずである。

例えば仲間とレストラン。テーブルにあるおみくじ器。
A君:「おい、Bやれよ!笑」
B君:「えー、いややわ。C、お前がやれよ。」
C君:「なんでオレやねん。」
となって白けるか、
B君:「よし、やる!」
C君:「いや、オレがやる!」
A君:「じゃ、オレがやる。」
B君C君:「どうぞどうぞ!」
となるかによって、その後の3人は大きく変わるはずである。

記事によると金属加工業がメインの北多摩製作所は1983年に副業としてルーレット式おみくじ器の製造・販売を始めたとある。副業であったはずのおみくじ器、今ではomikujiの文字が会社のドメインになっていることから、おみくじ器が立派な本業として成り立っていることがわかる。おみくじによって会社の未来は大きく変わったのである。知らんけど。

最高だぜ北多摩製作所!


書き手:OC-3
Twitter @oshiteoku
“長文お便りライター。おしさんと読みます。おもしろいことをするために恥ずかしながら帰って参りました。”

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