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日経新聞に短評を載せていただきました

4月9日の日経読書欄の短評で拙著を取り上げていただきました。ありがたいことです。
文中「ただ現時点では本書が触れた「主権国家レジームの衰え」とは逆の動きにみえる」とされる点については、そういう見方もあろうかと思いますが、拙著の中では、そこを踏まえてこう書きました。

引用”「コロナ後、国家が衰退していく」という仮説に違和感のある方もいるだろう。「アフターコロナの時代にはグローバリズムが退潮を迎え、ナショナリズムと主権国家(主権国家)が復権する」という見方も語られているからだ 。しかし、それはいっときの話であって、長期的にはむしろ主権国家が衰退していくと思う。”(269頁)

最大の理由は、債務が膨張したところへインフレがやって来て、国家財政が(「破綻する」とまで言わなくとも)機動力を失っていくと考えるからです。いま、コロナ対策もあり、どこの国でも政府の役割が逆に膨張していますが、これが財政の劣化をさらに加速すると思います。

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