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yamaさんのライブに行ってきたよ

友人からその名前を聞いて、曲を聞いて、大好きになって2年とちょっと。
今年もyamaさんのライブに当選したので、行ってきました。
たくさん、溢れて止まらない言葉を、今日はここに記しておこうと思う。

ホールの入り口で出迎えてくれたムニくん。かわいすぎ。


去年初めて見に行ったライブで、yamaさんはずっと歌い通しで最後に一言だけ、

「ありがとうございました」

と言い残してステージから去った。

色々と謎が多くて、顔を隠していて。
想像するに、口数なんかもそんなに多くないタイプ。
でもそういうところだって好きだったから、私はyamaさんらしいな、とその時は思っていた。

そして今年もライブに当選した。9/4、高松。
ステージに登場したyamaさんは去年深くかぶっていたフードを脱いでいた。
なんだかそれだけで私は嬉しかったのだが、ステージ前半、オレンジ色の照明に照らされてyamaさんはMCをしてくれた。

正直とてもびっくりした。
なんだか去年よりずっと楽しそうに見えた。

「最高の夜にしましょう」

その言葉は約束だった。本当に最高の夜になった。

中高音で優しく掠れる、CD音源より少しだけ高い声が、歌詞の一つ一つを大事になぞり歌っていく。
マイク一本の前でただ立って歌っていた去年とは違って、今年はリズムに乗ったり、楽しそうに笑ったり、ステージを歩いて、君たち、と指差して。

すごく生き生きとしていた。

中盤のMCで、
「今日朝起きて、うどんを食べて整ってきました」
そんな他愛のない言葉を話せるyamaさんの事を、まだ私はびっくりしていますよ!みたいな気持ちで見ていた。
同時に、きっとこの一年であなたには色々な変化があったんだろう。
去年とは違う、とっても良い意味で。そう想像はしていた。

後半のOz.にはもれなく泣いた。
私はこれを聞きに来たんだ、と心に染み入る歌声だった。
ありがとうございます、本当に生で聞きたかったんだ。

そしてついに最後の一曲の前。

MCでyamaさんが話してくれた。
ゆっくり。えー、と挟んでは、時々考えて。一つ一つ、いつも歌うときのように大事に言葉を選びながら。

今回のアルバムは逃げていたことに向き合って挑戦する。
そんな意味を込めて作ったそうだ。
去年はライブをしながら空っぽだったんだったと。
自分には自信がない。なにもない。自分を醜いと思っていた。
ステージに立つのが怖くて、みんなの顔なんて見られなくて。

そんな事ないです、そう思って首を振りながらも私はぼんやりと思っていた。
こんなにすごい人でもそんな風に思うんだ。
ああそっか、yamaさんだって一人の人間なんだ。
例えばyamaさんを神様みたいに崇めているわけではなかったのだけれど、葛藤や悩みの言葉がその口から出てくるたび、人間味が濃くなっていった。
言葉が一つ一つ、胸に鋭く刺さって。
けれど痛みなんて全然ないままシュワッとソーダみたいに消えていくのを感じながら、私はずっと泣きながらyamaさんの声を、言葉を、一生懸命聞いた。
共感。
おこがましいかもしれないけど、それはきっと共感だったから。痛くなかったし、
むしろ消えた言葉の痕はじんじんと優しい温かさが残っていて、その温かさで胸がいっぱいになった。

アルバムを作っていく中で、今まで逃げてきた作詞作曲を1曲してみようとyamaさんは決めたそうだ。
かっこいい曲が作りたい。
けれどそうするとのしかかる、自分にはなにもない。自信がない。
本当に腰が重かったといっていた。
けれど、今まで曲のレコーディングの時なんかをゆっくり思い出して、それを思い巡らせて。
「私は歌うことならできるから」
だからyamaさんが書き上げた曲「それでも僕は」は彼女の等身大の歌詞で、等身大のメロディーだったんだろうと思う。

それでも僕は
の歌詞。

ごめんね、という言葉がこんなにも親しく聞こえるアーティストは初めてだな、と思った。でもそう謝ったその後ででそれでも歌うよ。何時でも歌うよ。と続くのがきっとこの一年でyamaさんが得たもので。それは強さだったり、彼女がこれからも音楽と向き合う決意だったりするんだろう。
この耳で、生で、改めて聞いて。そして言葉の意味を飲み込んで。
私の心がyamaさんにもっとぎゅっと掴まれた瞬間だった。

ちなみに、私がファンクラブに入ったアーティストはyamaさんが初めてだ。
ただ私なんて所謂ニワカというやつだ。
こんなことを書いていても私はあなたのことをまだまだ知らない。
それでも、私はyamaというアーティストをもっと好きになった。
ずっとずっと歌を聞いていたい。聞き続けたい。
今年も行けてよかった。本当に本当によかった。



私は少なくとも一夜でほんのちょっと生まれ変われたと思います。
だからいつまでも余韻に浸っていたくてこうやって拙い言葉を書き出しています。これはあなたにもらった勇気があるからです。
私の足元で響くあなたの音は本当に温かいです。

yamaさんは、ありがとう。とライブ中に何回も言ってくださいました。
そのありがとうを、私は何倍にでも大きくした声で叫びたいです。

これからもどうか、応援させてください。

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