iPadproよりもPC+液タブの方が安くない?って思った話

背景

私は偶に絵を描いたりしていますがTwitter等で「iPadはお絵描きに最適なデバイス!」みたいな主張を目にすることがあります。
10年前ならいざ知らず円安時代2023ではどうなのか気になります。

最初に結論

構成によってはPC+液タブの方が安くなる場合があります。
・本体188,000円+Apple Pencil19,880円=207,880円
・PC84,980円+液タブ(22インチ)70,000円=154,980円
みたいな場合ですね。
用途によって選択、といったところでしょうか。

比較条件

iPad

iPadで絵を描くならiPadpro一択だと思っています。というか私はiPadpro12.9インチモデルしか使ったことないので、このモデルで比較します。
容量は色々ありますが必要最低限の256GBを選定。128GBだと足りなくなりそうです(256GBモデルしか使ったことないので使用感は分からない)
中古は怖いので新品で買える方がいいよね…ということで最新の6thGenerationにします。
つまりiPadpro(6th Gen) 12.9inch 256GBにします。お値段188,000円。
更にApple Pencilが必要になるので19,880円追加します。
Apple公式じゃなくてヨドバシドットコムとかで買うとポイントが付くのでちょっとだけお得です。

PC

”絵を描く”という観点で選定しますのでお高いグラフィックカードは無し。自分で組み立てられるなら最適な構成にできるかと思いますが、今回はBTOのモデルにします。
ドスパラでもフロンティアでも大体同じくらいの値段だったのでどこで買ってもいいんだと思います。
ドスパラのMagnate IMというモデルが安そうだったのでこのモデルで比較します。
CPU:Core i5-12400
メモリ:16GB
ストレージ:500GB NVMeSSD
お値段84,980円
グラボないけどお絵描きならできそうです。マウスとキーボードもついてくるみたいです。お得。

液タブ

Wacomは高いのでお安いメーカーにします。
XP-PENやHUIONがありますが、イラストレーターのrefeiaさんがITmediaでこのあたりのレビューをしてますので一読の価値あり。
今回はHUIONにします。上記レビューでも好感触で、私も使っているからです。めちゃめちゃいい。
ただ、値段だけを見るとXP-PENでも問題ないと思います。
Huionの製品だと大体下記辺りかなぁと思います。
Kamvas Pro20:57,000円
Kamvas22 Plus:70,000円
Kamvas 24 Plus:120,000円
値段は目安、というかアマゾンのセールのタイミングで25%とか割引されているのでそのときに買うのがいいと思います。上記は割引前の値段です。
iPadと比較した時の液タブの優位性の1つに画面サイズの大きさがあると思うので明確に差別化を図れる20インチ以上のモデルを選定します。
今回は上記モデルからバランスの良さそうなKamvas22 Plusにします。

比較

iPadは前述の通り、本体188,000円+Apple Pencil19,880円=207,880円
PC+液タブは、PC84,980円+液タブ70,000円=154,980円
となるのでこの構成の場合はPC+液タブの方が安いことがわかります。
なんか良さげなエレコムのケント紙っぽい質感のiPad用画面保護フィルムがAmazonで1,769円なのでこれをiPadの価格に加算して
iPad 209,649円 VS PC+液タブ 154,980円になります。

PCもディスプレイが必要な気がしますが液タブがその役割を担ってくれそうなので今回は無しにします。安いディスプレイを買ってもいいと思います。

もうちょっとPCのスペックを上げてもいいような気がするので
Magnate MV:149,980円にしてみます。
するとPC+液タブ=219,980になるので、これだとiPadの方が安いですね。


最後に

適当に調べながら書いたのでたくさん粗があると思います。
考慮されていない事項が多いかもしれません。
用途によってiPadなのかPC+液タブなのかを決めるといいと思います。
PCと液タブを置くスペースがあり、机に向かって絵を描くならPC+液タブ、スペースがない、もしくは寝転がって描きたいとかコメダでコーヒー飲みながら描きたいとかならiPadでいいと思います。
身も蓋も無いですが、結局は自分の用途と予算を考慮して調べて買うのが一番です。


独り言(お気持ち)

iPadが最強のお絵描きデバイスと言われ続けていることに違和感があったので書いてみました。
Apple Pencilが発売された当初は液タブといえばWacomの20万くらいする製品しかありませんでしたし、iPadproは本体が10万円くらいでした。
なので10万円程度のタブレットで満足に絵が描けちゃうなんてすごいよね、的な雰囲気があった記憶があります。
しかし2023年現在は格安液タブがたくさんありますしiPadproは本体で20万弱しますので状況が全く違うと考えています。
私はiPadpro(6th Generation) 12.9inchモデルとHuionの液タブ(23.8インチ)を所有していますが、描くなら液タブのほうがいいな…って思います。
iPadは素晴らしいデバイスで生活を豊かにしてくれますが、”絵を描くデバイス”として見るなら液タブに軍配が上がると思っています。


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