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聖地巡礼51kmラン〜祝・宇都宮ブレックスRS51勝〜

2024年5月13日。
宇都宮ブレックスの2023-24シーズンが終わった。
レギュラーシーズン(RS)をリーグ最高勝率で終えチャンピオンシップ(CS)に進出した宇都宮ブレックスだったが、クォーターファイナル(QF)で敗退。
思いのほか早い幕切れに、気持ちの整理がつかぬまま数日間を過ごした。

が、ようやく落ち着いてきて、
「CSの結果がすべてと言われがちだが、東地区優勝だってRS最高勝率(51勝9敗)だって誇っていいことのはずだ。51回も勝ち試合を見せてくれてありがとうじゃん…。」
というところに着地。
そして思った。
「そうだ、宇都宮に行こう。」

ブレックスしおりが再配布されている

宇都宮に行かねばと思った動機のひとつがこれだった。
うさぎやTSUTAYAさんで月初から配布されるブレックスしおり。
5月は比江島選手で、おそらく各店1日で配布終了していたようだ(2日に矢板店に行ったときには「昨日で終わりました」とのことで、ただ欲しい書籍を購入した人間になった)。
あまりに早く配布終了してしまったからか、悲しいことに転売が横行していたからか…。
うさぎやTSUTAYA宇都宮駅東口店さん限定で再配布が決定!

ブレックスファンの方がツイートしてくださる配布状況を見るに、18・19の週末まで残っていそうだった。これはぜひもらいに行きたい。

聖地巡礼したい

ブレックスの聖地と呼ばれる場所はたくさんある。
行ったことがない場所ばかりなので、試合以外の理由で宇都宮に行くなら何ヶ所かは見に行きたいところだ。

せっかくだし走ろうかな

普段からランニングはしている…方だとは思う。
ランナーと言えるほどではないが、4月の月間走行距離は145kmだった(これもブレックス関連の動機があったので、また別で書きたいとは思っている)。

どのくらい走ろうかな…。
今まで1回で走った距離で1番長いのが、たぶん35kmくらい。
それも考慮して…聖地巡礼もしたいから…今季のレギュラーシーズンは51勝…

よし!51kmだな!

コースを考える

地図アプリには目的地から目的地までの距離を表示してくれる機能があるので、これを使ってランニングコースを考えていく。

複数の経由地を設定したとき、以前のGoogleマップであれば総距離を表示してくれたのだが、アップデートで表示してくれなくなってしまった。
そこで新たにインストールしたのがYahoo!マップ。
複数の経由地を設定しても総距離を表示してくれるし、「大通り優先」などの機能もある。ありがたい。

最終的には以下のコースに決まった。

画像は地理院地図

縮尺が小さくてこうして見てもよくわからないな。
とにかく51kmだ。
不安もあるがとりあえず行ってみよう、やってみよう。

そして当日

5月18日(土)。
千葉県民なので6時起きである。
前日の夜なぜか全く寝つけなかったため、電車内でできるだけ寝る。
睡眠は大事、板東は英二(ジョイマン)。

宇都宮駅に着いたのは10:15。
うさぎやさんの開店時間10時に合わせて来るはずだったが、電車を逃して1本遅らせたためもうすでに予定が狂っている。
大丈夫、まだ慌てる時間じゃない。

①うさぎやTSUTAYA宇都宮駅東口店

駅からほど近い、最初の目的地へ向かう。
宇都宮駅からブレアリに行く途中にあるため、ブレアリにたびたび通う人々にとってはお馴染みの店舗であろう。

着いたのはたぶん10:30前くらい。
店内に入ると「ブレックスしおり配布中」の旨が掲示されており、ひとまず安堵。
欲しかった書籍を2点購入し、しおりを2枚いただくことができた。
感謝。

手に持っているのはうさぎやさんでいただいたしおりと、ブレックス公式グッズの比江島選手アクリルスタンド。
せっかく聖地巡礼するならということでアクスタを持参。オタクなので。

さて、無事に書籍としおりを入手できたところで、宇都宮駅西口にあるトナリエ宇都宮に向かう。
コインロッカーに荷物を預けるためだ。

トナリエ宇都宮のコインロッカーは1日200円から。
21時には店舗が閉まるためそれまでに取りに行く必要があるが、駅構内のロッカーよりもお安く利用できる。

走るのに必要な荷物を持ち、それ以外はロッカーへ。
【持っていくもの】
ランニングバッグ、財布(現金)、スマホ、モバイルバッテリー、日焼け止め、アクリルスタンド
【置いていくもの】
リュック、上着、着替え、替えの靴(サンダル)、先ほど購入した書籍
といった具合。

着ていくのは先日購入したBREX NATION Tシャツ!
薄手のジャージ素材で、応援だけでなく暑い中運動するのにも最適。
(現在は完売している模様。)

軽く昼食をとり、いよいよ出発。
11:50、宇都宮駅西口から走り始めた。

②二荒山神社

まずは、宇都宮駅からそう遠くない場所に位置している二荒山神社へ向かう。

二荒山神社は、ブレックスが毎年必勝祈願を行っている神社だ。

野生の黄熊

県外民としては町なかでブレッキーを見かけるだけで嬉しくなってしまう。
町ぐるみで応援されている雰囲気が感じられる。

二荒山神社に到着したのは12:00頃。

withアクスタ、上手く撮れてる写真が1枚もなかった

この日はバンバひろばで音楽イベントが開かれており、賑わいを見せていた。

最序盤でこの神社に来たのは大正解。
もし最後とかに回していたらえげつない疲労で、石段を上がって参拝するのは諦めていたかもしれない。

「ブレックスの人々が少しでも悔いのないバスケ人生を送れますように」などと重めの願い事をしつつ、この場をあとにする。

③宇都宮動物園

次なる目的地は11kmほど離れた宇都宮動物園。

宇都宮動物園(および遊園地)は選手たちが何度か企画で訪れている場所だ。

野生の電気ねずみ

道中、田川にかかる鎌倉橋を渡るときに見かけた野生のピカチュウ。
なぜこんなところに…。

最初こそ順調に(ペースは抑えて)走れていたが、この日は雲ひとつない晴天で最高気温は29℃。
水分補給をしっかりしていても、厳しい日差しと暑さにだんだんとしんどくなってきた。
そのため、8kmほど走ったあたりからは、歩いてもいいから進み続けようという方針に。
こういうときに座って休んだりしてしまうとかなりつらくなるので、歩いたり走ったりを繰り返しつつも休憩はしないのがポイントである(と思っている)。

さて、ぼちぼち宇都宮動物園に近づいているはずなのに、周りは田んぼだらけ。
まるで私の実家周辺のよう(知らんがな)。
こんなところに動物園(および遊園地)が?と思いながら走っていると…。

突然現れた観覧車(と謎の城)!
本当にあった…。田んぼの真ん中に…。

13:40頃、宇都宮動物園(正門)に到着。

手づくり感溢れるアットホームな(?)雰囲気。
今回は中に入る余裕はないが、またの機会に遊びに来たい。
キリンに餌あげたいしモノレールにも乗りたいな。

④鹿沼総合体育館(TKCいちごアリーナ)

さて、宇都宮駅周辺から北西に進んできたが、次は一気に南下して鹿沼市へ。
その距離およそ18km。

鹿沼総合体育館はいちごアリーナという別名(?)があるらしい。

宇都宮ブレックスのマザータウンは鹿沼市であり、鹿沼総合体育館でも公式戦が行われていた。
最近だと2022年の9月にプレシーズンゲームで使われたのが最後だろうか(調べたけど自信はない)。

宇都宮動物園をあとにし、日光街道を南下していく。
日光街道の歩道は街路樹で木陰になっており、日差しが遮られるぶんかなり快適だ。

野生の黄熊

道中見かけたクリーニング専科上戸祭店。
看板にブレッキー。
いつもお世話になっております。

しかしまあ、18kmというのはかなり長い(あたりまえ体操)。
相変わらずの暑さやアップダウンの多い道に苦しみながら、目的地に着いたのは16:45頃だった。

ブレックスの展示を見ながら、「やっぱり23-24シーズンのメンバーでCS優勝が見たかったなあ」とか、「CS優勝ロゴ、今まで気づかなかったけどブレッキーいるじゃん!かわいいなあ」とか、「現・鹿沼そば大使である鵤誠司さんの写真も飾ってくれないかなあ」とか、様々な思いが去来した。

少し感傷的な気分になりはしたが、立ち止まってはいられない。
私は私の闘いを続けなければならない。

⑤日環アリーナ栃木

さて、鹿沼まで来てしまったが、次の目的地は再び宇都宮。約10kmの道のりだ。

日環アリーナ栃木は言わずもがな、宇都宮ブレックスのホームアリーナ(のひとつ)だ。
23-24シーズンも数々の激闘が繰り広げられた。
私もシーズン中6回お邪魔した場所である。

日が傾き、幾分快適になってきた。
かなり疲れが溜まってはいるが、昼間の容赦ない日差しと気温に曝されなくなっただけだいぶマシだ。

日環アリーナ栃木には18:25頃到着。

ゲームデーじゃない、ブレックスファンが集っていない日環アリーナが少し新鮮だった。
またここで試合を見れる日が待ち遠しい。

⑥ブレックスアリーナ宇都宮

いよいよ終盤戦。
約8km先のブレアリに向かう。

ブレックスアリーナ宇都宮、もはや説明不要である。私はシーズン中4回お邪魔した。

5月中旬なのでだいぶ日は伸びたはずだが、日没には間に合わなさそうである。
できれば明るいうちに着きたかったが、すでに40km以上走り歩いてきた身体はもう限界に近い。
もし私がメロスだったらセリヌンティウスは死んでいただろう。すまん。

結局着いたのは19:55頃。

アクスタと一緒に撮ろうとしたが、
暗いからかどうがんばってもピントが合わなかった。

ブレックスアリーナ宇都宮では、6/1にファン感謝デーの催しが行われる。
行くつもりではあるが、ファンクラブイエロー会員はチケットの先行販売がないため、とれるかどうかは…。

さて、宇都宮駅西口からぐるっと宇都宮市・鹿沼市を巡り、ブレックスアリーナまで来たところで走行距離は予定していた51kmに!

GPSログ(Stravaで記録)
Stravaより
Stravaより

51km進むのに要した時間は約8時間。
信号待ち等で立ち止まった時間を除けば約7時間だった模様。

さすがに身体が悲鳴をあげている。
これが51勝の重みか…。

しかしここでゴールではない。
まだ行くべき場所があるのだ。

⑦ザ・グランドスパ南大門

ブレアリをあとにし、まずは宇都宮駅西口のトナリエ宇都宮へ。21時までにコインロッカーの荷物を回収しなければならない。
それが済んだら、今度はザ・グランドスパ南大門へ向かう。

宇都宮駅東西自由通路

ザ・グランドスパ南大門は、ブレックスの選手たちもプライベートで時々訪れるというスーパー銭湯である。

宇都宮駅から徒歩圏内という好立地でありながら、天然温泉の露天風呂と多彩な内湯、本格的なサウナが楽しめるのが魅力だ。

自分の終電が21:50であるためあまり時間の余裕はないが、一日中外で動き回って全身汗まみれを超えて塩まみれなので、そのまま帰るわけにもいかない。
湯船に浸かれば疲れも幾分和らぐだろう。
駅に近いのが本当にありがたい。

帰路

目的はすべて果たした。
あとはもう電車に数時間揺られ、自宅最寄り駅から2kmほど歩くだけだ。

たしか南越谷駅。めでたい。

なんだかよくわからないが、帰る頃にはQFで敗退したという事実をしっかり受け止められるようになっていた気がする。
ファンは選手とともに戦うが、結局本当の意味で戦えるのは選手たちだけなわけで、一番悔しい思いをしているのも選手たちなわけで。
応援する側からすると彼らが報われてほしいと願ってしまうし、叶わなければ苦しく感じるが、自分にはどうしようもないことだ。
自分は自分の闘いをしながら、今後も彼らのことを応援し続けることしかできない。
なにより今は、バスケットボールの面白さを、チームプレーの尊さを教えてくれた、こんなにも夢中にさせてくれた宇都宮ブレックスに心から感謝したい。
来シーズンはチームを離れる選手もいるだろうが、それぞれに今シーズンの経験が財産となって更なる活躍を見せてくれたら嬉しいと思う。

なんとなく気持ちがまとまったし、やっぱり宇都宮ブレックスが好きだという思いが強くなった一日だった。
自分は自分の闘いを。
まずはファン感のチケット争奪戦から(冗談です)。

余談

結局家に着いたのは午前2時前くらい。
秒で気を失い泥のように眠った。

ポケモンスリープの睡眠測定結果

翌日以降、当然のように腰から下が全部強烈な筋肉痛に襲われたが、水曜日には回復。
人間やればできるもんだなと実感しつつ、しばらくは大人しくしていようと思ったのであった。

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