2023/10/21 令和の覇権、ちいかわ

ちいかわが面白すぎる。

これが最新回。「島編」も最終局面に差し掛かり、セイレーン討伐に向けあと一歩というところだ。

「島編」がスタートしたのは今年の3月15日。7ヶ月も続く長編になり、そのあちこちに伏線が張り巡らされていたり予想だにしない展開が続いたりと話題になっている。

「島ニ郎」初登場回とかな。もうアツすぎた。ナガノ先生は一体どこまで武器を隠しているんだ。どこまでいけるんだ。「なんかちいさくてかわいいやつ」と題した作品で「森の奥、一人で食堂を切り盛りする粋なプリケツのおじさん」が出てくるなんて一体どこにそんな引き出しがあるんだ。

ちなみにちいかわのこれまでのストーリーは下のリンクから読めるので、Twitterで連載している本編を読んだことのない人はぜひ読んで欲しい。ちいかわは少年漫画。週刊少年ジャンプの貫禄と面白さがある。

「しおり」の「島合宿」が島編にあたる。私のオススメは「再検定」だ。ちいかわとハチワレの友情に思わず胸が熱くなる。本当にナガノ先生が描いたとは思えないほど優しいストーリーだ。
あとは「あくむ」も好き。こちらは「再検定」とは打って変わって最悪である。地獄。ナガノ先生の良いところと悪いところが全て出ていてまさに狂気の沙汰である。
ずっとちいかわにクマができている。クマを描き忘れたら描き直して投稿するほどの徹底ぶりだ。Twitterのフォロワーは「ナガノこれ描きながら絶頂してるだろ」と言っていた。ワイもそう思います。

それはそれとして、最近のちいかわは凄い。

この回とか、あまりにも構図がジャンプ漫画すぎる。コマを超えてうさぎとモモンガが飛ぶシーンとか、なんかハイキューとかで見たことある気がする。
私のTwitterのTLには趣味で漫画を描く人が多くいる。ちらほら「参考になる」「勉強になる」と真剣なツイートも散見された。なんかちいさくてかわいいやつの漫画で構図の勉強になることってあるんだ……と思った。

最近の「討伐対象」は言わずもがな巨大セイレーンで、もう何をやっても敵わない、過去最悪の強敵なのだが、前回ようやく念願叶って「激辛カレー」の攻撃が効いたのだ。
悶絶するセイレーン。今まで何をしても効かなかったのに、苦しみのたうち回っている。

この苦しむセイレーンが今Twitterでめちゃくちゃアツい。

辛さに苦しむセイレーンの二次創作、もう10個は見た。

もう皆、セイレーンが顔を真っ赤にして口に手を当て苦しみもがき他者を攻撃する姿に夢中なのだ。マジかよ。でも分かる。辛さに苦しむセイレーンちゃん、可愛い。というかセイレーンちゃんのキャラデザがめちゃくちゃ可愛い。

でもナガノ先生が描いた「顔を真っ赤にして悶絶するセイレーン」を皮切りにみんな悶絶セイレーンを描き始めたのは、流石インターネットだなぁと言わざるを得ない現象だろう。

多分ナガノ先生はやっぱり大興奮しながら悶絶セイレーンを描いたのだろうな、と思うけど、結果二次的なナガノ先生が大量発生してしまった。みんなセイレーンちゃんの悶絶顔に夢中である。

これからどうなってしまうのか。住民の家に落ちていた人魚のうろこは一体何なのか。討伐は成功するのか。セイレーンと住民は和解できるのか。もう何も予想がつかない。今、ワンピースの予想つかなさとちいかわの予想つかなさはトントンだと思う。

そんな作品を無料で楽しめる社会に感謝して、もう少し悶絶セイレーン二次創作を漁ってから寝ることにします。おやすみなさい。

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