土谷 未央

菓子作家 / 物書き ご飯を食べる2倍のスピードでお菓子を食べます。ここでは病気の話や…

土谷 未央

菓子作家 / 物書き ご飯を食べる2倍のスピードでお菓子を食べます。ここでは病気の話や取り留めのない話を徒然なるままに。 http://cineca.si/

最近の記事

はじめての鍼

梅雨が明けたけれど、まだまだしんどい。 けれど、なんとか、ことしの梅雨も病気の再燃せずに乗り越えられた。 すっかり忘れていたこの日記の場所。 突然思い出して最近のことを記してみる。 先日、わたしの病気に似た症状の難病、SLE(全身性エリテマトーデス)の方がやってる鍼灸院を知り合いが紹介してくれて行ってみた。 病気になる一年前くらいから、いつも首や背中が痛くて、今もずっと何かしらの痛みがある。ただの凝りとも思えない痛みには、いい加減そろそろ向き合わないといけないと思ってい

    • ぬいぐるみをあなたに。

      病気になってから、なぜか“ぬいぐるみ”に惹かれる。ぬいぐるみを見ると手にしたい、とか、触りたいとか、近くに置いておいておきたい、とか思う。 去年の5月頃、仕事の参考資料として、テディベアをいくつか買った。これまで生きてきて一度も興味を持ったことがないテディベアという存在。たぶんはじめて手にしたと思う。メルカリで気になったものをいくつか購入してデスクまわりに置いていた。参考資料として使ったらそのあとは捨ててしまおう。そんな罰当たりな気持ちで購入したけど、役目を終えたテディベア

      • くもり 時々 雨

        正直なところ、病気になってから「晴れ」の日はない。いつもくもりで時々雨か嵐、といった具合。いわゆる健康な普通の身体の状態というのを忘れてしまった。毎日微熱が出たり関節が痛くなったりなにかしら症状があるし、疲れやすくだるい状態が基本となる病だからだ。 退院後は、階段を登ったりただ普通に歩いたり、ゴハンを作ったりお風呂に入ったり話をしたり、そんなことが元のような感覚に近くできるようになるまでに少なく見積もっても半年はかかった。私の担当医も、元の生活に戻すのに、入院した時間の3倍

        • はじめまして

          映画の紹介がなかなかできない。ちょっと書くのに時間がかかるので止まってしまってる。もう少し時間ができた時にゆっくり書くことにします。 ということで、話は変わって、私の病気の話をしようと思う。 これまでずっと言えずにいた私の病気の名前、はじめてここで伝えることにします。同じ病気や似た症状の病気を抱える人、マイノリティな病気、治らない病気、理解のされにくい病気を抱える人へ、多くの人に届かずともだれかたった一人の、声を探す人へ届くかもしれないと思って、自分の記録も兼ねて残してい

        はじめての鍼

          ドラマを超えてるドラマ

          レイシズムにまつわる映画Ⅱ の前に、レイシズムにまつわるドラマを紹介してみる。アメリカのドラマはシーズンをまたぐものが多いから、きちんと話をしようとする姿勢があるように見えて好きな作品が多い。何より映画にも負けないクオリティがある。 下記紹介するドラマはすべてNetflixオリジナル作品です。というか、Netflix以外ではここまで強くレイシズムにまつわる作品をあまり見かけない。HBOとかもクオリティめちゃ高いドラマ多いけど、どっちかというと白人社会寄りな作品が多い印象。

          ドラマを超えてるドラマ

          レイシズムにまつわる映画Ⅰ

          前回の続き。 レイシズムを描く作品は今世界に増えている。そんな中でも黒人人種差別にまつわる作品をすこしピックアップ。個人的解釈になるけど映画の説明も添えて、ちょっと数が多いから2回くらいに分けて書きます。ざっくりだけど日本で公開された年代順。 『アラバマ物語』/ アメリカ南部を舞台にした作品で、白人女性へのレイプの容疑をかけられ逮捕された黒人青年を弁護する弁護士(グレゴリー・ペック)の物語。アメリカ社会はずっと黒人男性は白人女性をレイプする生き物だというイメージを植え

          レイシズムにまつわる映画Ⅰ

          つくられる死

          文字数を気にせずに感じたことを飾らずに書く場所を求めてここに辿り着きました。特に一貫したテーマは作らないで、その時その時に思うことを書いていきます。いつもはあまり話すことができない自分の病気の話も役に立たないくだらない話も臆せずに書いていきたい。日記のように。 アメリカのミネアポリスでジョージ・フロイド氏が白人警察官に殺された事件に世界が湧いている。欧米諸国で16世紀(正確には15世紀?)に黒人の奴隷制が始まって以来、アメリカ社会(以外の奴隷制を受け入れてた国でも)において

          つくられる死