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土屋ゼミ 2022年 夏合宿

 初めまして。土屋ゼミ10期生の笠原大雅と申します。本稿をもちまして10期生がゼミジャーナルの編集を担当することとなります。何卒よろしくお願いいたします。
 初稿となる本稿では、夏季長期休暇中に行われた土屋ゼミ2022年夏合宿についてとなります!今年の夏合宿は9月18日から20日の3日間にわたって軽井沢セミナーハウスにて行いました。セミナーハウスでの夏合宿は3年ぶりとのことです。

・1日目 9月18日 日曜日
 初日はゼミ員がそれぞれの手段で、13時に軽井沢セミナーハウスに直接集合しました。信濃追分駅発のバスではセミナーハウスの集合時刻に間に合わないということで、車で先に集合していたゼミ員が迎えにいくといったアクシデントもありました。


〈写真①〉信濃追分駅:電車でセミナーハウスに向かった人はこの駅を使います。

 集合して各自部屋に荷物を置いたのち、13時40分ごろからB棟二階の部屋で10期生による人物研究報告を行いました。対象は戦後日本の著名なジャーナリスト・メディア関係者で、下記のポイントについて詳細に研究し、各自がまとめたものを10分ほどで発表する形で行いました。


  1. 教育歴と職業の関係

  2. 職業における教育

  3. 職業における履歴、業績及び失敗や苦労

  4. 職業に対する認識

  5. メディア全般に対する考え

 この課題では、戦後のメディア業界に大きな影響を与えた人物の研究を通して教育環境や職業、業務に携わる上で抱いたメディアへの考えを学習することでメディアの理解を深めることを目的としていましたが、課題が課された当初は知らない人がほとんどでした。各自の研究・報告を通して自分の無知に気付かされながらも、さまざまな分野からメディアのあり方に影響を与えた方々についての見識を深めることができました。報告自体に関しては、このような一人で大人数を前に発表することに不慣れであったため、調査して得た多くの情報を時間内に報告するために、必要な情報のみを取捨選択する作業はなかなか難しいと感じました。

 18時から20時までは入浴や夕飯などを含めた自由行動の時間でした。夕飯はバイキングスタイルで個人的には、ちまきがあったことに非常にテンションが上がりました。浴場は16時から20時までに入る必要があったためこのタイミングで入浴しました。浴槽のお湯が適温で気持ちよかったのですが、コンディショナーやドライヤーがなかったため、その点は気になりました。

 20時からは10期生によって事項研究の発表が行われました。事項研究発表は、戦後地方紙および10期生のインタビュー調査対象である新潟県の『新潟日報』、長野県の『信濃毎日新聞』、熊本県の『熊本日日新聞』に関する重要事項を調べ、各自が調査した内容を資料を用いて口頭で発表をする形式で行われました。対象とする事項は主に前述した3県の地理・産業・戦後史や3紙の創刊から現在まで、ロッキード事件や水俣病などの各県の主要事件などでした。この研究発表を通して、10期生の取材対象である地方新聞社の元記者の方々がどのような環境のもとで業務に携わり、どのような事件の取材を行っていたのかについて詳しく知ることができました。これによりインタビューをより詳しく深掘りするための事前知識を得ることができたことはもちろん、各県の特色に気づいたことで地方により興味を抱くことができました。

 21時半からは先生を交えて9期生と10期生の懇親会を行いました。9期生の先輩方とお会いしてお話しをする機会は初めてだったので緊張していましたが、皆さん優しくしてくださったので非常に安心してさまざまなお話をすることができました。先輩方が昨年インタビューを行った時のお話や、今までのゼミでの思い出などを伺うことができたので非常に貴重な時間を過ごすことができました。

 その後各自それぞれの部屋に戻って各々就寝までの時間を過ごしました。早く就寝する人もいればあまり交流のなかった同期同士で話をする人、外に散歩をしにいく人など各々が自由に楽しんだそうです。ちなみに私は外を散歩しました。夜のセミナーハウス近辺は街灯がほとんどなく、雨も少し降っていたため不気味な雰囲気でした。

・2日目 9月19日 月曜日
 次の日の朝は7時半の朝食開始のアナウンスから始まりました。朝も夕飯同様バイキング形式で各自好きな食事を取ります。食堂は8時半まで開いているため、混雑を避けて朝食を食べに行く人も見られました。

 9時15分からは9期生の先輩方による内容分析の最終報告が行われました。先輩方が各自興味を持たれたテーマについてそれぞれの手法を用いてデータを集め分析するといった内容でした。先輩方の発表を通して、個性あふれるテーマや分析手法、研究事項について学ぶことができたため、来年自分が設定したテーマで研究を行うのが楽しみになりました。

〈写真②〉研究発表の様子:みんな真剣に聞いています。

 その後は11時半から14時まで昼休憩がありました。この昼休憩でもバイキング形式での昼食を各自自由な時間に食べ、10期生は外で野球やテニスなど軽い運動をして自由時間を過ごしていました。


〈写真③〉自由時間の様子:この後も人は増え、10人ほどで野球をしました。

 この日は早稲田では駅が浸水するほどの大雨が降っていたらしく、軽井沢にも台風が上陸する予報でしたが幸運にも雨は降らず、暑すぎず寒すぎずで適温の中運動することができました。土屋先生によると今回の合宿はいつもより暖かったらしく、普段は上着を羽織らなければ寒く感じるそうですが、合宿を通して少し暑いくらいの快適な環境でした。9期生の先輩方は先生と北軽井沢まで蕎麦を食べに行っていたそうです。(笑)


〈写真④〉四年生の昼食の様子

 14時から15時半までは1日目の夜に行った10期生の事項研究において発表をしていなかった残りの人が発表を行いました。その後15時半過ぎから9期生の方々は『記者クラブ』の問題を解き、10期生は土屋先生から口頭で出題される地方紙関係の即答問題を解きました。この10期生の即答問題は全25問のうち15問正解で合格となるテストでした。10期生の地方紙即答問題は以前通常のゼミで出題された問題や類似問題が多く出題されましたが、合格者はほとんどいませんでした。(笑)
9期生の方々が引き続き問題の解答を作成している中、10期生は土屋先生から10月から11月にかけて行われるインタビュー調査についての説明と資料の配布が行われました。主な説明内容はインタビューを受けてくださる方へのアポイントなどのインタビュー実施にあたって注意するべき点や必要な個人年表や質問リストなどの事前準備、インタビューをする際の担当者の役割などでした。10期生は資料として、それぞれが担当する地方新聞の元記者の経歴などが記載された資料が入ったフォルダを先生からいただき、インタビュー調査を行うことへの実感が湧きました。

 この説明と先輩方の回答が終了した後、18時からは1日目と同様、各自が入浴や夕飯など自由時間を過ごしました。本稿の最初の画像は、夜の散策で歩いた時のセミナーハウスの入り口です。(笑)

 20時からは10期生がインタビューの取り組み方を学習するために、9期生の先輩方に対してインタビューの流れや意識することについて質問するという形式で模擬インタビューを行いました。一人の9期生の先輩に対して10期生2人か3人がインタビュアーとなり、インタビューをするにあたって不安に感じていることや疑問に思うことについて質問を行いました。9期生の先輩方は自分達が過去に行ったインタビューの記録や記憶を遡って下さり、些細な疑問についても丁寧に答えてくださったため、インタビューに対する漠然とした不安が解消され非常に有意義な時間となりました。

 その後はその席のまま1日目と同様懇親会を行いました。9期生の先輩方と、一部の10期生が用意してくれたお菓子を食べ、飲み物を飲みながら多くの人とお話しすることができました。1日目よりも関わりが生まれた状態でお話をすることができたので、より親密になることができたのかなと思っています。(笑)
懇親会がお開きになった後は、すぐに就寝する人やシャワーを浴びに行く人、離れの体育館で卓球をする人など、1日目と同様各自が自由に行動していました。私は23時くらいから卓球をしていましたが、徐々にみんなが来て最終的にほとんどの10期生が台を全て使って楽しんでいました。

・3日目 9月20日 火曜日
 2日目同様朝食のアナウンスで始まった最終日の朝はチェックアウトの準備で手一杯でした。8時半までに朝食を終えた後は各自が自室の清掃やシーツの取り外し、忘れ物の確認などを行いました。その後夏合宿に参加した土屋ゼミ生で集合写真を撮影し、午前10時にチェックアウトをして2022年の夏合宿は幕を閉じました。


〈写真⑤〉セミナーハウス内で記念撮影:とても充実した2日間でした!

 今回は3年ぶりの対面での夏合宿ということで、コロナ禍においても今回のような9期生の方々との直接的な関わりを持つ機会を用意してくださった土屋先生、また感染対策を徹底し安心安全な宿泊を提供してくださったセミナーハウスの方々に感謝申し上げます。

文責:土屋ゼミ10期生 笠原大雅