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バドミントンシューズをレビュー【ヨネックス・Power Cushion AerusZ】

私は週3でバドミントンを楽しむビジネスマンです。国内バドミントン界では、ラケットをはじめとして各種ウェアからバッグなどの用品に至るまでヨネックス製品のシェア率は凄まじく高く、バドミントンを楽しむ人にとって最も身近で手に入れやすいメーカーであることに異論はありません。練習や大会に行けば、どこを見ても「YONEX」の文字(私はワークマンのTシャツを愛用していますが何か?)。
中でもシューズはバドミントンの基本である「フットワーク」を支える大事なアイテムです。運動強度も負荷も高いため自分に合ったシューズを身につけることが本当に大事だと思います。
だがしかし!
ヨネックス製品以外のメーカーの選択肢は極端に少ない。ヨネックスに次いで店頭に並んでいるミズノもサイズ在庫は乏しく、私のような28.0〜28.5㎝サイズはフィッティングを試せないのが当たり前です。ネットで買おうにもメーカーによってサイズ感が異なるので怖くてできません。更にはレビューもネットではたくさん挙がっているとは言い難く(長年マイナースポーツだったので仕方がないかも)、これからバドミントンを始める人、シューズを購入する人の一助になればとの思いで、ヨネックス公式サイトで紹介されている数々のイノベーション順に私の個人的な感想を述べます。良いですか?個人的な感想ですよ。

1. フェザーバウンスフォーム

ヨネックス史上最軽量を謳うこのシューズ。確かに「おっ」というくらいの軽さではある。バドミントン用のシューズとしては確かに軽い。26㎝サイズで250gだそうですが、私は普段ホカオネオネのロードシューズ(クリフトン等)を履いています。これらも250g前後なので、感想は「普通の重さ」です。従来が重すぎるんです。フットワーク命の競技なのに。それで肝心のフェザーバウンスフォームですが、いわゆる軽量なミッドソール素材。「高いクッション性と推進力への変換」とあるが、クッション性は皆無衝撃は全て膝に蓄積されていきます。しつこいようですが、これは私の個人的な感想です。最後に述べますが、私の体格とプレイスタイルに合っていないのでしょう。

2. シームレスアッパー

これは、アッパーの分割を極力減らして一体化することで、部品数を減らして軽量化に寄与しようというものですね。縫い目がほとんどないので、フィット感は良いです。シューズの中で足と触れる部分にどこも違和感がない。このシューズの一番の美点はここかもしれない。
パーツ同士を真空圧着しているとのことだが、接着剤使っていないの?
いずれ剥がれてきそうで怖いです。
通気性については、プレイ中は常に汗だくなのでよく分かりません。汗が蒸散しているなぁという感じはしないかな。

縫い目のないトゥの補強部。果たして真空圧着とは。

3. パワークッション+とパワークッション

問題はこれなんですよ。ヨネックスと言えばパワークッション。パワークッションと言えばヨネックス。いわゆる衝撃吸収と反発力を併せ持つ素材。パワークッション+(プラス)は従来のものを更に進化させたもの。

うーん…クッション性は体感ゼロ。反発力も体感ゼロ。パワークッションでは手に負えないウエイトなのか、私は。
とにかく「パワークッションだから次も買おう」とか「パワークッションじゃないと…」みたいな訴求力は私には感じられない。もう少し控えめなアピールなら敢えて不満は述べなかったのに。他社(αゲル)の方がかなり優秀。以上。

4. アウトソール

グリップ力は良いです。滑って欲しくないところで止まることができる。私は一度だけアシックスのバドミントンシューズを履いていたことがありますが、グリップ力にメーカーの差とかはないかな。摩耗はヨネックスの方が強いと思う。あと、踵部のラウンド加工が絶妙。足運びはスムーズにできる。ここの形状は明らかにアシックスよりも良い。形状が良いのだと思います。さすがバドミントン競技を国内で長年支えているメーカーだけある。

靴底。汚くてごめんなさい。黄色部がパワークッション。カーボン部はシャンク。
サイドからもカーボン製のシャンク。ヨネックス名称は3Dカーボン。何故かやたら強調してくる。

5. 私なりの結論。オススメする人とできない人。

今までのバドミントンシューズにはなかった色、シェイプ、入手性の良さから選んだ今回の「エアラスZ」。私には合わなかった。よって以下のようなタイプの人に私はオススメできない。

・体重75kg以上の人(体型問わず、クッション性の無さから)
・クッション性を求める人(理由は同上。YouTube動画のようなイメージは捨てましょう)
・通気性を求める人(汗だくの最中、通気性を感じることはできない)
・人とは違う物を求める人(右向いても左向いてもみんなヨネックス)

逆にオススメできる人はこんな人。

・軽さを求める人(確かにこれまでのシューズよりは軽い)
・デザインが気に入った人(これは好き嫌いで良し悪しではない)
・足幅が細身で甲が低い人(私はこのタイプなので履きごごちはGood)
・価格を許容できる人(カタログ価格は税込¥15,950。バドミントンシューズの中では高価格帯の入口くらいか)

私は次はできれば別のメーカーを選びたい。
個人的にはミズノエナジーを搭載したミズノのもの。
だけど、店頭サイズがないんだよなぁ…。
(ラケットについては、圧倒的なヨネックス支持派ですよ)

ロゴのプリントも軽量化のため印刷か。価格を考えたらせめて刺繍を。


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