心理学を学ぶ教材について

今回のテーマは、心理学を学ぶ際のおすすめ書籍です。

以下の書籍は、私が心理学概論の授業などでおすすめしているものや、博士の大学院入試などで参考にしたものからチョイスしています。様々な心理学書が出ていますので、実際には書店などにいって、自分にあうものを探すのが一番と思われます。あくまでご参考にどうぞ。

・山崎 有紀子『心理院単』‎ ナツメ社

こちらは、心理学英語を学ぶ上でも勉強になります。英語論文を翻訳する際にも役に立ちます。(ちなみに、英語翻訳の際には、『APA心理学大辞典』なども手元にあると便利です。索引を使えば、論文中の英語が、心理学界ではどう訳されているのかを知ることができます)

・山田剛史・村井潤一郎『よくわかる心理統計』ミネルヴァ書房
・下山晴彦(編)『よくわかる臨床心理学』ミネルヴァ書房
・無藤 隆・森 敏昭・池上知子・福丸由佳(編)『よくわかる心理学』ミネルヴァ書房

「よくわかる」シリーズは、入門書籍としてとても分かりやすいです。また、心理統計の基礎知識は知っておいた方がよいかと思いますので、『よくわかる心理統計』はおすすめです。

・サトウタツヤ『心理学の名著30』ちくま新書

私はこの本を使って講義をすることがありますが、読み物として、読みやすく、心理学を学ぶための第一ステップとしてよい本だと思います。心理学者に焦点を当てて、広く紹介しているものです。読めば読むほど味が出る本です。臨床系の方は最近出た『臨床心理学小史』もおすすめです。

・南風原 朝和『臨床心理学をまなぶ7 量的研究法』東京大学出版会

統計を学ぶ次のステップとして。

・能智 正博『臨床心理学をまなぶ6 質的研究法』東京大学出版会

質的研究法を学びたい場合には、この本はとても分かりやすく、おすすめです。

・サトウ タツヤ・高砂 美樹『流れを読む心理学史―世界と日本の心理学』有斐閣アルマ

余裕がある&心理学についてより深く学んでみたい方は、こちらも併せて読むとよいと思います。とても勉強になります。

その他

大学院入試の場合には、専門領域に応じて、専門書を読むことが必要かと思います。その大学の先生が編集・執筆されている著書を読むのもよいと思います。

また、今回のリストには含まれていませんが、

日本心理学会のこちらのページもおすすめです。心理学ミュージアムや、心理学ワールド、Youtubeでの動画などを気になるものから読んでいくと、知識もつきます。https://psych.or.jp/public/

また、公認心理師試験の参考書、なども広く心理学の範囲を網羅していますので、勉強になるかもしれません。暗記的にやるのは、個人的にはあまりおすすめしませんが。

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