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不妊治療録 これまでの経緯⑤ 風疹ワクチン接種の結果と心の余裕

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※妊娠や流産に関する記載があります。

化学流産後、風疹ワクチンを接種し、2ヶ月目のおやすみ周期に入りました。

このお休み周期に排卵するかしないかで、今後のスケジュールが変わってきます。

スムーズに不妊治療を再開できれば年内に妊娠できるかなーと思っていたので、排卵しなければいいな〜と思っていました。

基礎体温を測っていましたが高温期なのか高温期じゃないのか、わからないような基礎体温でした。

低温期が36.3〜36.6の間でしたが、高温期に入ったっぽい日からは36.5〜36.7あたりと、あまり差がありませんでした。

どっちだろう?と思っているうちにワクチン接種後初の通院日がやってきました。

基礎体温表を見た先生は、
「微妙〜に高温期になっていますね。では次の生理が来てからまたクロミッドを飲みましょう。」
と言いました。

確かに微妙に高温期やな、と少し笑ってしまいそうになりながらも、
こんな時に限って排卵すんのかい…と思っていました。

後日、風疹ワクチンの抗体の結果も聞きました。

8倍だった抗体はいくつになっていたのか…!

結果は16倍でした。
十分な抗体はつきませんでした。

先生からは、
「今回十分な抗体は得られませんでした。前よりはかかりにくくなったとは言えます。
抗体がつきにくい体質なんでしょう。
また追加で打って2ヶ月休むということは流石にしんどいと思うので、しなくてもいいかなと思います。
もちろん希望があれば打ちますが。」
と言われました。

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なぜか排卵もきちんとあってしまった。
2ヶ月我慢したのに、風疹の抗体もつかなかった。
抗体がつきにくい体質って、とことん妊娠に向いてない身体なんだ。

この辺りから「うまくいかへん」という気持ちがとても強くなり、私の精神は急速に悪くなっていっていました。

薬を飲まなくても排卵がきちんとあることは本来は良いことです。

しかしそんな冷静な判断もできなくなっていました。
それほど思い詰めていました。

こうでなければならない、こうしなければ妊娠しないという気持ちは周期を重ねるごとに強くなっていきました。

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風疹抗体の結果を聞いた日は夫が休みだったので一緒にカフェに行きました。

その日に至るまで、私は何度も不妊治療に関することで泣いてきました。

今回の結果を聞いて、泣くどころかうまくいかなさすぎて笑えてきて

「なんでこんなうまくいかへんのやろな〜笑」

と夫にヘラヘラと語っていました。

本当は辛かったのに、悲しい気持ちを抑え込むように笑っていました。

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風疹ワクチンは打たなくても、妊娠してそのまま感染せずに出産する人はたくさんいます。

しかし風疹はいつ流行るかわかりません。
そして、母体が感染するとお腹の子に後遺症が残る可能性があります。

私たちは生まれてくるかもしれない子どものことを思ってワクチンを打っているのに、ワクチンも打たず、私たちより子どものことを考えていない人たちがなんで普通に出産できているんだ

当時はそんな風に思っていました。
今思うと歪んだ思考だなと思います。

しかしこの時の私には、他の考え方などをできる余裕も、気持ちを切り替える余裕もありませんでした。

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