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2023年、年間通してオーバーロードしか触らなかった人の話

こんばんは、.EXE(エグゼ)と言います。皆さん2023年お疲れ様でした。以前に23年前期環境でのオーバーロードの記事を書きました。今回は23年後期環境でのオーバーロードの話を中心に文字に起こして残していこうと思います。専門用語や非公式な用語を使うこともあるかもしれませんがご了承ください。

全くの余談ですが、オーバーロードを組んだのは去年の12月なので今年オーバーロードしか触らなかった僕は年間でカードを10枚も買ってません。それなのに1年間何不自由なく遊べてヴァイスシュヴァルツ神ゲーか?って思いました。(もっと売上に貢献しろ)(ちなみにプロキシは500枚以上印刷した)

オーバーロードってどんなデッキ?

前環境(23年前期)から活躍していて後期も環境で猛威を振るっていた認知度の高いデッキなのでどういうデッキなのかご存知の方は多いと思いますが改めて。

一言で表すなら"魔導王アインズ(以下アインズ)及びその関連カード群の高いカードパワーを押し付けていくデッキ"だと感じています。

アインズのCXコンボで黒い仔山羊(以下仔山羊)をマーカーに入れる→思い出に送ることによる相手盤面の破壊、以降思い出の仔山羊やアインズのCXコンボによる効果ダメージの連打、どの選択を取っても回復をし、そのアインズを予想外の効果 アインズ(以下勇者超特急)でレベル2から展開し、豊穣の母神からの返礼 アインズ(以下レベル応援)でアインズを無敵にして戦います。

まとめると、盤面破壊、回復、効果ダメージ、無敵の全てを1種のCXコンボで行うデッキです。また1ターンでの総ダメージ量がCXコンボの効果ダメージ+本体アタック+仔山羊の効果ダメージで最大17点(本体アタックのドラは考慮せず)出せるので、ロングリーサルが可能な側面も持ち合わせています。


長所を述べてきましたが逆に短所としては、相手のストックに干渉が出来ないのでストック圧縮に対して無力であることがメインに挙げられると思います。オーバーロードは特に本体打点を通すことが試合に勝つことに対する必要条件なので、本体打点が1回も入らなくなるほど圧縮を決められてしまうと勝てません。

次点で挙げられるのは、手札を稼ぐ手段としてクロックコストを払ったりダイレクト面を空けたりすることが多いので、序中盤で開いてしまったダメージレースを巻き返す前に負けてしまうことだと思います。

早出しに対するメタのカウンターが弱点というのは、アインズが処理されないようサイドアタックをすると相手のストック圧縮+ダメージレースが巻き返せない、の両方を手助けしてしまうことが良くないということなので、直接的な弱点というよりはオーバーロードのこの2つの短所の展開に持っていかれるといった感覚です。


手札を稼ぐという言葉が出たのでここで少し余談ですが、勇者超特急でのアインズ早出しや仔山羊の効果ダメージにストックと手札を使うので、オーバーロードのデッキ内容は主に
・アインズ関連カード
・CX(宝)を手に用意するカード
・手札枚数を確保する(誤魔化す)カード

の3種類で構成されています。アインズ関連カードは決まっていますが、その他2種のカード達は採用候補が複数あるので、この部分で構築の違いが出てくるのが色々なレシピを見て面白いところです。


本項のまとめ

・アインズ様は最強
・弱点は主にストック圧縮

6月の制限を受けて(1)

さてデッキの概要を紹介しましたが、そんなオーバーロードの23年後期環境を語る上でまず欠かせないのが23年6月の制限改訂です。オーバーロードはもちろんその規制対象になり対象カードは上記画像の4種類です。この4種類のカードの内、デッキ内に入れられるカードは1種類のみといういわゆる4種選抜になりました。

前項にて書いた通りこのデッキは"アインズ関連のカードパワーを押し付けていくデッキ"なので、選抜はアインズ1択ゆえに3種類のカードが実質使用不可能になりました。これらのカードにどんな役割があって、使えなくなることで何が出来なくなったのかの解説をします。

まずは吸血鬼の真祖 シャルティア(+ヴァンパイア・ブライド)。

こちらはストック消費無しで最大3枚ドロー出来る効果があり、勇者超特急でのアインズ早出しや仔山羊の効果ダメージの手札コストの確保+CXの供給を行うことが出来ました。

またレベル1で止まった(止められた)時でも、クロック3以上であればクロックドロー込みでレベル2に上がりアインズを展開することが出来ました。

このカードは複数の役割があり、それぞれの性能が抜けて高かったり唯一であったりします。代替カードはありません。

次に精神操作の吐息 アウラと自信満々 アウラ。こちらは異名同能力カードなので同じものとして考えてください。

いわゆるプリシラ拳と呼ばれるもので、カウンターで相手のキャラをレストさせる効果があります。防御札の中ではトップクラスに高い防御性能で、役割としては単純に1ターンもらえることが出来ました。

ただ防御性能が高い、というだけでなくこのカードはオーバーロードというデッキとの相性が非常にいいです。

相手のキャラをレストさせる効果を使うために必要なストックと仔山羊で最大ダメージを与えるために必要なストックは共に5枚なので、アンコールステップにストックが5枚になるように攻撃をします。いざアンコールステップを迎えた際に仔山羊で最大1点×5回の5ダメージを与えることが出来ますが、アタックフェイズでのダメージの通り具合を見てこのターン勝つことが難しいと判断した場合、プリシラでもう1ターン耐える選択を取ることが出来ます。

この詰めるプランと耐えるプランを両立出来るところが強みの1つです。他のタイトルではなかなか出来ないことかと思います。


そしてアインズがCXコンボによりリバースされない+仔山羊がCXを不要とする詰め性能があるため、プリシラで耐えたがストックが0になったとしても、アインズが生きているので仔山羊の発動条件は満たし、本体打点+仔山羊の効果ダメージで2+1+1+(1×3)と、ストック0の最低限にしてはかなり有力な詰めを行うことが出来ます。これは耐える選択を取ることが裏目になりにくいデッキと言えます。


またカウンターというものが自分のターン中のパワーが高くなければそもそもプレイすることが出来ないですが、その点もクリアしてるのでカウンター自体との相性がいいです。具体的な数値としてはアインズ2面+レベル応援1面+宝で14000と18500です。安定してアインズ(レベル3キャラ)を2面残してカウンターを構えることが出来ます。


これら様々な点がデッキ自体との相性がよく強力で、前項の"オーバーロードってどんなデッキ?"の箇所に防御札を強く使うことが出来るデッキと書きたかったですが、過去の話になってしまったのでここで紹介することになりました。自分はこのカードを強く使うことを意識して23年前期を過ごしてきたので、使えなくなったことは個人的にかなりとても非常にたいへん大いにきわめてすこぶる残念に思ってます。

本項のまとめ

制限改訂により

・大量のドローによるCX供給力
・大量のドローによる仔山羊の効果ダメージのリソース確保力
・1ターン耐える防御力

が失われました。


6月の制限を受けて(2)


というわけで大幅な弱体化を受けましたが、悪い話ばかりではありませんでした。オーバーロードの弱点の1つである"ストックを積まれると厳しい"という展開が得意なアリスSAOと門keyも同じく制限改訂により弱体化を受けました。

厳密には門keyに関しては道中の動きには何も制限がかかっていないので、変わらずストックを積まれる展開になり結局苦手なままなんですが、6月以降シェア率を大きく落としているのでオーバーロード視点では追い風となりました。

SAOに関してはレベル1でレベル2のアリスを複数展開されてCXコンボを決められることが厳しかっただけなので、それが制限されたため苦手ではなくなりました。

本項のまとめ

制限改訂によりオーバーロードは弱体化を受けたが、苦手だったタイトルも制限を受けシェア数を減らしたので、差し引きで言えばむしろプラスである。


23年後期のオーバーロードの立ち位置

さて、前項にて苦手なアーキタイプが減ったという話があり、じゃあ23年後期環境において使用率が高いタイトルでオーバーロードが苦手なアーキタイプは何なのか、つまりは前述したオーバーロードの弱点2つを満たすようなアーキタイプは何なのか、直近の公式大会であるWGP2023-プレシーズンマッチ-の結果を参考にして見てみます。

ECGチャンネルさんがタイトル分布を集計し動画を出していたので、こちらを引用して見ていきます。

※引用許可いただいてます。画像下にそれぞれ動画リンクを埋めてあります。

名古屋地区トリオの予選全勝&予選1敗タイトル使用数上位5タイトル

東京地区トリオ+大阪地区トリオの予選全勝&1敗タイトル使用数上位10タイトル


タイトル集計なので細かいアーキタイプまではわかりませんが、使用されている画像のカードを使うデッキがそのタイトルの主なアーキタイプとして考えていこうと思います。つまり今回考慮するのは11種のアーキタイプです。


ではまず1つ目の短所、ストック圧縮が得意なデッキはこの中にいくつあるか。

・転スラ("自由を告げる鼓動 ミュウラン(以下ミュウラン)"が処理出来ずに2回目の連動を撃たれた場合)
・チェンソーマン("繊細じゃのお〜パワー(以下ストブパワー)"を複数回使用される場合)
・ありふれ("正妻の余裕 ユエ"のCXコンボの効果が複数回誘発した場合)



2つ目の短所、序中盤のダメージレースが取り戻せない件について。

これはどのタイトルも頑張って攻撃すればいいだけの話なのでどのタイトルが苦手なのか挙げるのが難しいです。ストブ宝のチェンソーマンが比較的レベル0からの攻撃回数が多く、CXも継続的にプレイしてくるので苦手かなという印象です。


さて、以上2点の弱点を突いてくるアーキタイプを挙げてみました。転スラ、チェンソーマン、ありふれ、と3つのアーキタイプが苦手だと分かりました。

これを多いと見るか少ないと見るかですが、10タイトル以上が活躍する環境で苦手タイトルが3つというのは普通なのかなと思います。なので本項の題であるオーバーロードの立ち位置、という点に関してはそんなに悪くない、といったところです。

早出しメタ助太刀を標準採用してるタイトルが転スラだけなので、この点はかなりやりやすいと思います。


本項のまとめ

オーバーロードの弱点を突いてくる相手は転スラ、ありふれ、チェンソーマン。

早出しメタ助太刀が少ないのでアインズが動かしやすく立ち位置的にはそこまで悪くない。


後期に向けて

今まで耐えれたものが耐えれなくなったというのは大きな差ではありますが、防御札に関しては正直使っていてあまりにも強すぎたので、相手の詰めを真っ向に受けてちゃんとやられるようになった今がむしろちょうどいいのかもしれません。


"6月の制限を受けて(1)"の項で触れた、"耐える選択を取ることが裏目になりにくい"という性質や、僕自身が前期プリシラをちゃんと使ったから勝ってきたという経験から、後期も"耐えて勝つ"を掲げて構築やプレイを寄せていくことにしました。


デッキレシピおよび採用カード解説(WGP前)

"オーバーロードってどんなデッキ?"の項にて、オーバーロードのデッキ内容は主に
・アインズ関連カード
・CX(宝)を手に用意するカード
・手札枚数を確保する(誤魔化す)カード
から構成されているという話をしたので、これら3種+その他で分けて採用カードを解説していきます。

アインズ関連カード

・アインズ/4枚
・レベル応援/4枚
・勇者超特急/4枚
・仔山羊/5枚
(・宝/4枚)

特筆すべきことはなく全て最大枚数の採用。
強いて言えば前期にレベル応援3枚をちらほら見かけたこともありましたが、このデッキはアインズ+レベル応援+勇者超特急+宝の4枚コンボなので少しでも素引き率を高めるに越したことはないです。

可憐な吸血鬼 シャルティア(以下1連動)で拾えば十分間に合いますが、1連動するターンに素で引けていると仔山羊をストック消費無しでプレイ出来て1連動の多面が可能になったり、1連動のパワーラインが7500まで伸びて電源系のデッキに採用されがちな1/1/7500のアタッカーに触れるようになったりと、やはり素引きする恩恵は大きいです。


CX(宝)を手に用意するカード

・方針会議 デミウルゴス(以下デミウルゴス)/1枚
・王都侵入 シャルティア(以下バウンス)/2枚
・プレアデスの副リーダー ユリ(以下ユリ)/3枚
・侵入者へ向ける視線 シズ(以下3ルック集中)/1枚

2種類のCX入れ替えはバウンスを優先しました。主な仮想敵はオーバーロードが苦手とするタイトルとして挙げたチェンソーマンの公安対魔特異4課隊長 岸辺(以下岸辺)と、ありふれの特別な恋人 ユエ(以下ユエ)の2つです。

岸辺を1面手札に戻すことで1連動+仔山羊でパワー8000になり触れるようになる+ダイレクト面を1つ作れるので処理範囲の拡大+ダメージのレンジ拡大が出来るのが大きいです。

ユエは自身がリバース時に思い出に置くことが出来る効果を持っていて、どうしても思い出に送らせたくない(理由は省きます)ので、一生ユエにサイドするならダイレクト面にして攻撃してダメージを詰めていく方が勝ちに繋がります。

後は全対面言えることですが、倒せないならバウンスしたって同じだしダイレクト面にして1点増やした方がお得でしょ?と思って使ってます。当然踏んだ方がいいに決まってるのでまずは踏む方向で話をしろ、というのはごもっともです。ただ特にレベル0にて、ヴァンパイア・ブライド(0相殺)が抜けた後期ではパワー3500以上のキャラを倒すことが出来なくなったので、それらに対しては躊躇なく投げて果敢にダイレクトアタックをしにいくことは悪手でもなくむしろ強い動きだと思ってます。

1枚だけデミウルゴスにしてるのは、ダークエルフの魔獣使い アウラを不採用にしている関係でストック消費無しの山札削り役として採用してます。


今解説したデミウルゴスとバウンスは手札の扉を宝に変換するカード、これから解説するユリと3ルック集中は手札にCXが無いところから何かしらCXを引き込むためのカードです。


ユリはCX供給の他にアタッカーも兼ねていて、アインズがマーカーを入れるターンに横に並べることで、11000のパワーラインを相手に要求します。これは基本的に0コストのキャラで処理するのは難しく、ユリを倒すのに主に1コスト以上かかるキャラを要求します。ただ返しにアインズに焼かれることを考えると後列を前列に出して攻撃したいターンでもあり、そうなるとユリが生存します。なので焼かれるのを承知で新たにコストのかかるキャラを出すか、ユリの処理を諦めるかの有利な2択を押し付けることの出来るカードです。盤面に2面並べることもよくあり、その上で次の宝を手に入れる動きをする際に手札に1枚持っておけると安心なので最低限3枚採用してます。4枚採用も多く見ますが、自分はその1枠を3ルック集中に譲っています


3ルック集中がユリと比べて優れている点が3つあって、1つ目が単純に集中なので当たれば手札が増えること。これは手札消費の激しいオーバーロードにとっては嬉しいことです。

2つ目が前列を埋めないこと。ユリが扉を持ってきてそれをCX入れ替えで宝に変換した場合、前列がアインズ含めて3つ埋まってしまいます。アインズ多面をしたい場合、圧殺をすることになるのが動きとして弱いです。比べて3ルック集中で扉を持ってきてCX入れ替えで宝に変えたとしても、前列はまだ1つ空いているのでアインズ多面が無理なく狙えます。

3つ目が単純にユリよりもCXを引き込む率が高いこと。ユリでCXを引けるなら集中は1枚以上当たっているので、ユリで見れる2枚よりも集中で見れる3枚のが多いのでユリよりもCXにアクセスしやすいです。文面で伝えるのが難しい上に、これを人に説明した時「何言ってんだお前?」みたいな反応も多くそもそも僕がトンチンカンなことを言ってる可能性があるので無理に納得させるつもりはありません。が僕は3ルック集中のがCXを取りやすいと思ってる、ということで。山上2枚の内にCXがあって5〜7枚目にCXが無いときはユリだったら取れてるパターンですが、それは配置の話であって率の話ではないと思ってます。


と、上記3点から3ルック集中を採用してます。2面置くことは無いので1枚だけ。


手札枚数を確保する(誤魔化す)カード

・1連動/4枚
・セコンド アルベド(以下一刀両断)/3枚
・四腕の武人 コキュートス(以下移動)/4枚
・支配者へ向ける賛美 シャルティア(以下5枚集中)/4枚

これらにアインズ関連カードでもある勇者超特急が加わります。

ヴァンパイア・ブライドのシステムを失った後期はそれらに代わる手札枚数を確保する札が必要です。ただ当然ながら1枚で手札を3枚も増やすようなカードなんてあるわけもないので、1枚ずつ増やすカードを多く採用することでアインズまで繋げることになります。

1連動はいわゆる2アド連動と呼ばれる類のもので強力です。また連動ですから当然CXを貼りながらこれをするので与えるダメージも伸ばしながら、というのも非常に強力な部分です。前期はなぜかレベル1でアタックフェイズを迎えることがなかったので採用しませんでしたが、後期は文句なく4枚採用です。

一刀両断は相手依存かつ被って嬉しくないので3枚に落としてます。移動や勇者超特急と合わせて引くことで序盤のテンポや手札の確保に貢献します。

移動は1番無難な0のメインアタッカーで、1ターン目に引きたいので最大の4枚採用です。攻撃回数を絞って倒されるか、複数回攻撃されて生き残るか、これも有利な2択を押し付ける形となっています。

5枚集中はこのデッキのメインの集中です。1枚は素で引きたいのに加えて被ったときの2回のトップチェックが非常に優秀なので最大の4枚採用です。CXのトリガー率を高めて間接的に手札を増やすアシストをしてくれます。ただ集中としての手札の増やし方として2ターン目からゴリゴリ集中を捻っていくことはしません。理由は後述。


その他のカード

・気弱な階層守護者 マーレ(以下逆圧縮)/1枚
・歓喜の嬌声 アルベド(以下大正浪漫)/1枚
・懸命なごまかし アインズ(以下2枚戻し)/1枚

逆圧縮は単純に山札干渉用カード。どんな相手でも巡りの中でとてつもなく強い山札になることがあるので本体打点を入れたいこのデッキのやりたいことに合致します。使用回数1回のため1枚。


大正浪漫は気持ち程度の防御札。精神安定剤。レベル2クロック0でアインズを登場させてリフレッシュした返しの相手の打点2-2-2に対して1本止めることでレベル2クロック5でターンをもらうことになるが、レベル3クロック0とレベル2クロック5では天と地ほどの差があるほどにレベル2でとどまるオーバーロードは強力なのでレベル2の継続のために使います。使用回数基本1回のため1枚。ちなみに凍りつく時の方が防御性能は高いが、キャラであることと赤色であることの2点で大正浪漫にしました。


2枚戻しは基本的に早出しメタカウンターに対して打点を停滞させないためのカード。主に転スラに対して使用する。レベル2のアインズ初登場ターンに山札を2枚まで減らし、このカードでドラを2枚戻すことで全サイド時の総打点が4点伸びます。使用回数は1回のため1枚。おまけとして2枚戻しから5枚集中で間接サーチをしたり、1連動のパワー補佐も出来ます。


プレイ方針


前述通り"耐えて勝つ"ことを念頭に置いてやっていきます。

まずはレベル1でのリフレッシュ、いわゆる1リフを目指すのかどうかですが、基本的に1周目にアインズを出すことを目指してます。

1リフと比べた時の利点は
・仔山羊をより多くマーカーに入れやすい
・レベル1で仔山羊を使える
ことです。

これは仔山羊が複数枚思い出に飛ばせないと勝てるものも勝てない、というのが1番大きいです。仔山羊を3枚くらい手札に保持したまま1リフするのが1番強くはあるんでしょうが、それが現実的でないことは皆さんも想像に難くないと思います。

耐えるという視点から山の圧縮率に関しても、レベル1クロック6のリフレッシュとレベル2クロック0マーカー5枚のリフレッシュはそれだけ見れば圧縮率は変わらないので、レベル2でリフレッシュを行うことがべらぼうに弱いわけではありません。


5枚集中について触れた際に2ターン目からゴリゴリ集中を捻っていくことはしない、と言った理由はここにあります。もちろん山の巡り次第ではあるんですがレベル2に上がり自分のターンを迎えるまでにリフレッシュをしてしまう、あるいはリフレッシュが近すぎてアインズを出したいターンにクロックドローが出来なくなってしまうといった事が頻発します。山札を減らすことは後でいくらでも調整出来ますが、増やすことは非常に困難なので後の様子を見て集中を使うようにしてます。


そしてオーバーロードはレベル2でとどまることの価値が高いのでCXは8枚戻すことを意識してます。

次のターンに使用する宝を持ったままリフレッシュをするのが一般的だと思いますが、当然キャンセル率は下がりレベル2でとどまる率も下がります。勇者超特急のアインズ登場コストで手札の宝を捨てながらアインズを出しリフレッシュして新しい山で必死に宝を探しにいくという一見バカみたいなことをずっとやってきましたが、耐えて勝つことを目指してる僕にはこれがハマり実際レベル2で耐えることが多く上手く試合が出来ていました。3ルック集中がいなければなかなかこのプランは取れないのであのカードは僕の相棒です。


区切り

この後軽い〆の言葉を綴ってこの記事は終わり、10月頭頃に投稿予定でした。がWGPを終え、環境に対する考えも変わったので書き加えて投稿する形になりました。

ここからは地区大会を終えて全国大会に臨む上で再調整した部分を書いていきます。

※ありがたいことに日程の早い地区大会の優勝者から全国大会に誘っていただいたので、地区大会優勝ではなく全国大会に向けての調整録になります。

※ちなみに僕の地区大会の結果は上記レシピにて東京4-1札幌4-1金沢3-2でした。


プレイ方針および構築の見直し


環境後期にかけて増えていった、再注目を浴びたのは門枝パズドラかと思います。当然全国大会での使用者も多いと予想されました。またネオスタンダード大会の優勝タイトルに宝扉アズールレーンや8扉五等分の花嫁が出てきたことから、"耐えて勝つ"よりも"倒される前に倒す"ことを重要視しなければならなくなりました。

レベル2クロック5などでとどまることの意味が薄くなってしまったんですが、逆に極端なことを言えばレベル2クロック5とレベル3クロック6は同じ扱いと言えるような相手が増えました。

なので1周目に次のターンに使う宝を持ちながらリフレッシュするようになりましたし、大正浪漫も必要なくなりました。


デッキレシピおよび採用カード解説(WGP後)

WGP前との変更点は

in
・代価の要求 モモン(以下ガドフォール)/1枚
・デミウルゴス/1枚
・配下への思い アインズ(以下朝礼)/3枚
・鮮血の戦乙女 シャルティア(以下500焼き)/1枚

out
・大正浪漫/1枚
・バウンス/2枚
・一刀両断/3枚


ガドフォールは逆圧縮とは別の山札干渉要員であり、全国大会に来ると予想していた転スラへの対策です。レベル応援のCXコンボがかかってないアインズ11000をミュウラン+CXの13500から守りつつ転スラの強い山を破壊します。


デミウルゴスはチェンソーマンがレベル0でパワー2000を超えるのが難しいため、移動以外のアタッカー運用としてパワー1500のバウンスと入れ替え。


朝礼は主に確実な1連動へのアクセス手段としての採用で、これもまたチェンソーマンに対して移動+1連動の4000多面で圧をかけていきます。一刀両断では1連動を持ってくることは出来ないので色都合も含めここと入れ替え。

少し脱線ですがチェンソーマンに対して1連動は思い出に送りません。これはオーバーロードが1番されたくないのがストブパワーを絡めた攻撃なので、岸辺や仕事のご褒美 姫野(以下ラハマオ)で倒されるのは良しとしています。チェンソーマン側にストブパワーを使うがこちらのキャラは踏まれないか、岸辺かラハマオで踏むがストックは積まないか、の2択を押し付けることが出来ます。押し付けると言ってますが両方とも嫌は嫌です。ただ1連動を思い出に送ってストブパワーにダイレクトアタックされるのは最悪なのでそれだけは避けてます。


500焼きはオーバーロードに対して勇者超特急を破壊するために朝礼でサーチする選択肢の1つとして1枚採用。集中の性能は5枚集中の方が圧倒的に高いので500焼き自体を複数枚採用はしたくないが、朝礼が複数枚採用出来るなら1枚採用は許容出来ます。

どんなゲームでもそうなのですが、ミラーに負けるのだけはとてつもなく嫌で、その上でネオスタンダード大会の優勝タイトルにもオーバーロードは複数あったのでしっかりと意識した採用になりました。


結果

門枝パズドラに1勝1敗、8宝パズドラに1敗、ストブ宝チェンソーマンに2勝、チームとしては予選敗退と悔しい結果にはなりましたが、調整段階で1〜2番目に練習したストブ宝チェンソーマンと門枝パズドラに対してしっかりと練習の成果を出せて個人的には納得のいく戦績になってよかったです。

振り返り

"耐えて勝つ"ことが前期そうしてきた自分にとっては好きだし、それを貫き通して勝って証明したかったところはありますが、それはただのエゴでしかなくてチーム戦においては邪魔なだけです。今回の調整の中で自己を簡単に捨てれたのがいい意味でよかったかなと思います。とは言えこれは爆運を除けばリアルに0-30くらいにボコボコにされて強制的に改めるしかないところまで追い込んでくれたチームの2人に感謝すべきところです。

また、今年なんの結果も残していないですが、僕は自分が1番オーバーロードを上手く使っていて自分が1番強いと思ってやっていました。実際は99%僕が1番ではないんでしょうが、自信を持って臨んだことが当日かなりいい方向に働きました。プレイは1つも間違えなかったし状況がよく見えていて1年の中で1番冴えていた自覚があります。マイナスな緊張感もありませんでした。


なのでこれはオーバーロードとは関係のない話ですが、やはり大会という場において自信を持つというのは非常に大事なことだと改めて感じました。それが日本一を決める大会であれいつもの公認大会であれ、全部勝つことを目指してる以上自信を持って臨むことを推奨します、というところで今回の記事は終わりにさせていただきます。


最後に


応援、投げ銭として有料部分を設けました。何も書いてませんがこの記事がいいなと思ったらぜひお願いします。次回の執筆へのモチベーションになります。

来年は一旦青ブタのタイトルカップ優勝を目指して取り組む予定です。それと同時にネオスタンダードの新しいデッキもなにか肌に合うのが出るといいなと思いながら来年を楽しむことにします。

願わくば
・レベル2から早出しが出来て
・複数枚のマーカーを持てて
・詰めのCXコンボを持ってる
そんなタイトルが出ると嬉しいです。







過去の全国大会での相棒2人


それでは皆さんよいお年をお迎えください。


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