最強の寒波

昨日くらいから、今日は日本列島に最強の寒波がやってくる的なことを言われていた。最強の寒波という響きは何か弱そうだと思っていたが、やはり朝起きて外に出てみると最強の寒波という表現がぴったりくるほど寒かった。俺は最強のダウンと最強のマフラーを身につけて外に出たが、ズボンと靴下は特に最強ではなかったので下半身から寒さに攻撃を許してしまい体感的には全身がとんでもなく寒かった。さすが最強の寒波である。最強の寒波恐るべしだ。

今までの俺の人生の中で一番寒かったのは2013年の1月3日だった。その日は外で部活だったのだが、いくら走っても身体が温まることはなく、身体が寒いまま練習を終えた。ある友人と一緒に片付けをしている時に今日は人生で一番寒いという俺の意見に対しその友人は大きく頷いた。その友人の首の振り方が人間が同意をする時の首の振りの中で一番勢いがあり綺麗でもあったので、俺の中で2013/1/3を人生で一番寒い日に認定した。

今日襲ってきた最強の寒波はその日を超える気がした。外に出て鋭い寒さを感じた瞬間そう思った。しかし俺は冷静になり2013年1月3日を思い出した。その時の寒さを思い出そうとしても、身体は覚えているわけではない。しかし当時の友人が頷く時の首の振る勢いは鮮明に覚えている。その映像が脳に映し出された時、やはり当時の方が寒かったと思い直した。2013年1月3日の寒さは記録よりも記憶に残るものだった。