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私には救急の心得があります


目の前で
夫がバイクにはねられたことがあります。

地面に投げ出されて
びくとせず
苦しそうにうなる夫。

あまりのことに
救急車を呼ぶことすらうまくできない
わたし。

いろんなひとが
助けに来てくれましたが
なかでもとくに忘れられないのが、
「わたしは救急の心得があります」
と言って
救急車が来るまで
付き添っていてくれたひとのことです。

そのひとは、
むやみに動かしてはいけないと言い
怪我や周囲の状況を見ながら
夫に話しかけてくれて、
大変不安な中で
泣きたいくらいありがたかったのを
覚えています。


時は流れ
子どもたちが成長して
少し手が離れたわたし。

赤十字の救急救命講座を受けて
認定を受けてきました。

まる3日
AEDや応急処置について学び、
災害現場を想定したロールプレイをし、
最後にテストもある
本格的な学びでした。


あの事故のときに
助けに駆け寄ってくれた
あのひとのようになろうと
わたしも
学んでいきます。

なかなか
「救急の心得があります」
と言う自信はつきませんが、
もしものときに
誰かを安心させられるように
学び続けていきたいと
思っています。

事故のとき
助けてくれた恩人さん。
お礼もきちんと言えませんでしたが、
本当にありがとうございました。
恩返しできるように
わたしも頑張ります。

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