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モンクロシャチホコのウロウロ大会シーズン

桜並木の近くにお住まいで
虫がきらいなみなさん…
この時期は
つらいんじゃないでしょうか…

そう、
モンクロシャチホコの幼虫たちが
めっちゃウロウロする時期です!


モンクロシャチホコっていうのは
白っぽいおとなしい蛾で
幼虫は桜の葉っぱをもりもり食べます。

9月くらいになると
大きくなったモンクロシャチホコの幼虫
(黒っぽい毛虫です)
が、
桜の木の下で
盛大にウロウロ歩き回ります。

一匹二匹じゃなくて…
もうね
大量に😅


虫嫌いの方にとっては
大量の毛虫って
最悪の状況なんじゃないかと
お察ししますが…

ちょっと
このウロウロ大会について
ご説明しましょう😊


まず☝️
モンクロシャチホコは
幼虫も成虫も
ぜんぜん毒はありません。
つまり、
触っても痒くなったり痛くなったりしません。
だから
怖がらなくても
だいじょうぶですよ〜

わたし、
昔(虫好きでなかった頃)は
毛虫は全部毒毛虫で
蛾は全部毒蛾だと思い込んでたんですが…
毛虫だからといって必ず毒があるわけではなく、
蛾も必ず毒があるわけではないんです。
むしろ
毒のあるほうが少ないんです。

モンクロシャチホコは毒がないから
害虫っていうほどでもないよなぁーと思うけど、
桜の葉っぱをけっこうもりもり食べるから
害虫だって言われて
駆除(殺虫剤を散布する)
されたりします…
わたしとしては
殺虫剤の毒のほうが怖いようにも思いますが…


さてそれで、
そんな毛虫のモンクロシャチホコ幼虫が
この時期
わざわざ木を降りて
地面を歩き回って
ひとに踏まれたりとかして
いったい何をしてるのかというと…

そう
いっぱい葉っぱを食べて成長した毛虫たちが
「さなぎ」になる場所を探して
ウロウロしてるんです!

アゲハチョウなどの幼虫も
さなぎになる直前は
めちゃくちゃ落ち着きなくなって
ウロウロウロウロして
すごい遠くまで移動したりします。
それと同じですねー。

モンクロシャチホコのおもしろいとこは、
歩き回ったあと
土にもぐってさなぎになるんです。
チョウの仲間のさなぎって
木の枝についてるイメージだと思うんですが、
モンクロシャチホコは
地面の中なんですねー。

ということで
もぐる地面の気に入ったとこを探して
この時期ウロウロするんです。

大量の幼虫が
大量にひとに踏まれ
大量に鳥に食われ
大量にもぐり場所を見つけられず…
生き残りの少数が
さなぎで越冬して
来年成虫(ガ)になって出てくるんです😊



「得体のしれない大量の毛虫」
ではなく
「名前と食べ物と習性の分かった昆虫」
になると、
虫嫌いのみなさんも
すこーし恐怖や嫌悪感が減る気がしませんか?

わたしたちの
怖かったり避けたりするものって、
案外
知らないからこそ怖い
というものが多かったりします。

まず名前…
そして詳しい生態を
正しく知る!ということ。
これって
虫だけではなく
いろいろなことに
大事なんじゃないかなって
思ってます🍀

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