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エイプリルフールの思い出

ある年。

4月1日の朝、
まだ幼かった子どもたちに
わたしはこう言った。


今朝のニュースでやってたんだけど、
今年は4月1日がないらしいよ。
だから今日は4月2日なんですって。
エイプリルフールでウソつける日だったのに、
ざんねんだね。


え??なんで?
と問う子どもたちに
わたしはこう続けた。


ニュースの解説のひとの説明によると、
地球の公転とカレンダーのズレができるので、
何百年に一度、
うるう年みたいに調整するらしいよ。
今年はとってもめずらしいんだって。


カレンダーに4月1日があるけど、
これどういうこと?
とさらに質問され、
わたしはこう説明した。


あー、それ、
ニュースで強調してたんだけど、
間違えないように4月1日は飛ばして、
今日は4月2日だってことで生活してください、
ですって。


子どもたちは
まるっと信じた。

カレンダーは修正が間に合わなかったんだね。
春休みが1日減っちゃって損したね。

なんて言ってる。

素直だ…
ウソをついてはいけないよ
と言って
育ててきたせいか…


その後
長男の友達が遊びに来た。

知ってた?
今日は4月2日なんだってよ!

という長男の説明を聞き、
友達も
まるっと信じた。

疑う心がない…
なんてピュアなんだ…


子どもたちの
素直な心のおかげで
わたしは
4月1日を
めいっぱい楽しんだ。

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