人工知能について

人工知能について知っている事と調べた事をちょっと書いてみる。

Google

検索エンジンの最大手だが、Googleはなぜ自動運転のクルマを開発しているのだろうか?

インターネットという巨大な世界を、ロボットで隅々までクロールしてそれをもとに、収集した情報を検索者に最適化して提供するのがグーグルのビジョンで、それをリアルの世界に広げようとしているのだろう。

Google検索だけではない、Android、 Google Chrome、その他Googleのあらゆるサービを利用する人々から、リアルの世界を巡回させそこから情報を収集し、分析する事で、新たな価値を作り出している。

それだけでは飽き足らず、要はリアルを巡回する、グーグルボットを作ろうとしているのだと思うが、その副産物として、グーグルの自動運転技術を利用した交通サービスを提供する可能性もあるだろう。

それはさておき、グーグルは、Appleのsiriのように音声認識による検索を提供したり、人工知能を利用した翻訳機能の品質改善、画像検索などで、人工知能を利用した分類など様々な所で、人工知能が活用されている。

また、「TensorFlow」というGoogleが開発しオープンソースで公開している、ソフトウェアライブラリがあるが、人工知能の民主化という意味でも多大な貢献を行なっている。

Amazon

Alexaやそれを利用したAmazon Echoなどの商品は、人工知能分野に関連する商品だが、 今の所Amazonはそれらを人工知能としてあまり前面に出していない。

また、Amazonは、AWSという巨大なクラウドコンピューティングサービスを提供している。直接的に人工知能分野を主体としたサービスではないものの、今後のこの分野でのコンピューティングサービスでのニーズを考えると、はずせない要素になってくるだろう。


人工知能関連の著名人

レイ・カーツワイル

シンギュラリティの提唱者として有名。

人工知能は、近い将来に破壊的創造物となりうるのか。


マービン・ミンスキー

心というものは、エージェントが集まってできた社会 という発想を提示している。

心がエージェントの集まりだとするなら、それらを一つづつ作る事で、ロボットや人工知能も人間のそれに似たものを持つようになるのかもしれない。


松尾豊

日本の人工知能研究における第一人者。テレビで人工知能について解説などを行なっているのを見かける。



余談

人工知能というとイメージとして人工脳のようなものとして、受け止められている事も多々あると思うが、人工知能が目指しているものは、必ずしも脳の仕組みをまねることでは無い。

同じ作業をしてくれさえしてくれれば、プロセスが異なっても良いケースは多々ある。

コンピューターが、人間のように、あらゆる事を限られた時間の中で、割り切って処理する能力を持つ事で、様々な処理をこなせるようになり、様々な事に柔軟に対応できるようになると考えられる。

従来の機械学習では、ひとつのモノを認識させるのに、それぞれの特徴を数値で用意する必要があり、膨大な労力を使って定義する必要があった。それを最近の機械学習では、ある程度の量の資料を集めれば、特徴量を算出し、それを認識できるようになった。これは大きな進歩だと思う。(とはいえ、教師データを用意するのは意外と大変な作業である。)

人間と同様で良い先生が、良い方法で教えてくれれば上達も早いが、教師データが悪いと、間違って覚えてしまったり、学習方法が悪いと誤って覚えてしまう可能性もある。

GoogleがAIの分野で、高いポテンシャルを秘めていると考えられるのは、なんといっても膨大な電子データを保有しており、さらにそれを処理できるようなコンピューターリソースや資金を持っているからに他ならない。

いくら早いコンピューターがあってもデータがなければ、学習できない。

逆にデータだけあっても、優れたアルゴリズムとそれを処理するコンピューターがなければ、価値のあるものにはならない。


いくつかの要件において人間と同様の作業ができるようになりつつある人工知能だが、人工脳という訳では無いので、人間より得意な事もあれば、まだ人工知能では対応が難しい処理も存在する。

人間が苦手な部分でも、人工知能で処理させるとより正確に行える事も、十分にあり得る。そういう意味からすると、お互いの得意不得意を理解して、適切な場面で、適切に利用していくことが重要なのかと思う。

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