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湊かなえ 「夜行観覧車」

先日、「わたし、定時で帰ります」を見たくなりParaviに登録したつぶすけです。そこで「夜行観覧車」というドラマを見つけました。原作をずっと前に読んだことがあり、ドラマは見たことがなかったので興味本位で見てみました。

ですが、結構見るのが辛いですこのドラマ。汗

原作も結構ドロドロした雰囲気だったのですが、映像化されるとそのドロドロ加減が倍増されてました…。


高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。
遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。
その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。
『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。2013年1月18日よりTBSにて連続ドラマ化決定! (Amazon 内容紹介より)


誰もが憧れ羨む高級住宅地「ひばりヶ丘」を舞台に物語は始まります。そこに引っ越してきた遠藤一家と向かいの高橋一家、そして新参者(=遠藤一家)を快く思わない近隣住民が濃密に絡み合っていきます。

本来の人間の汚さ、卑しさが前面に押し出されているため、先述の通りドロドロしてます。笑

この物語でキーパーソンとなるのが遠藤一家の一人娘の遠藤彩花と、高橋一家の次男である高橋慎司です。彩花と慎司は私立の「清修学院中等部」を受験しますが、慎司だけが合格してしまいます。

これを機に両家の関係は微妙に崩れ、内部からも徐々に崩壊していきます。

そして高橋一家で重大な事件が起きます。

高橋一家は離散状態、遠藤一家は家庭崩壊になり夢に見たひばりヶ丘での生活は地獄のものとなってしまいます。


湊かなえさんは人間の深い部分を描き出すのが非常に上手いです。「告白」もそうですし、綺麗事なしの心理描写にいとも簡単に引き込まれます。

今作はドラマ化もされているので、小説が苦手な方はドラマから入ってみてもいいのではないでしょうか。ぜひ見てみてください。



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