着物を着ることを間違っちゃいけないと思った話

先日着付け教室2回目に行って参りました。


1日で二レッスン受けているので
3−4レッスン目ということになるのですが
とても学びが大きかったのでメモ。


私がお稽古してもらってるのは
美しく着物にも身体にも理の通った着付け


道理を学んでいるのです。


寸法直しマン
お仕立てわっしょい
和裁始めちゃったマンとして
寸法の大事さを感じていましたが


先生とお話ししていて

「綺麗に着ようと思ったら寸法あってな無理です」


という言葉に全てが詰まっているなと。


それを聞いて
「それって当然ですよね」とお返しすると


「結構伝わらないんです、そのシワは寸法広げないと取れません。そのやりにくさはサイズがあってないからですよ。と言って響かないんですよ。」


私自身
着初めは裄ばかり気にしてお直し出してまして
前幅後ろ幅身丈など放置でした。


着方を工夫すればどうにかなると思ってたんです
着物は寸法が合わなくてもどうにかなるもんだと聞いていたから
そこを信じすぎていたんです。


でも
毎日着続けていると
布が足らん!ということに気づきまして
寸法は合わせないとあかんわとなりました。


私がリサイクルで手に入れるものは
ほぼほぼ小さかったので


着ることができなくはないけど
ちょっとアレになるのはしゃーないよねというものばかり。


寸法大事やとなってからは
大幅に寸法の合わないもの、裄だけで買ったものを手放し
できるだけ自分の寸法に近いものを探しました。


お得に反物を購入し
仕立てに出すことが増え
きやすさに感動する様に。


そしてもっと寸法について極めたくなり
着物の仕組みを知りたくなり和裁を始めたという流れ。


YouTube先生で学んでいた時は
小手先のテクニックばかりを探していました。


小さいもの寸法が合わないものを
どうやったら着ることができるか
それを教えてくださる先生がいい人だと思ってました。


でも私の場合
とりあえずどうにかでは
気が済まんかったのです。


綺麗に着れてもすぐに崩れたり
トイレに行けば復元できなくなるようなものでは
納得できなかったんです。


私の中のかっこよさを満たさない着姿に
どんどん腹が立ち、深く知りたいと研究し始めました。


着方ではなくサイズだとなり
サイズがあってれば綺麗に着れはするけど
なぜ不具合や疑問が生じるのかと苛つきだしました。


着物を身体に纏うということの
理を知らなあかんなとなりました。


身体のことは仕事柄多少わかってはいますが
寸法についても少しわかるようになりましたが
着方と布の理を知らないことが嫌になったのです。


知るからわかることがある
知って気付くから工夫ができる


言われたまま
理屈もわからんとやってるだけでは
越えられない線があるのだなと。


ものに道理があるように
着物にも着方にも道があり
美しく着るためには準備も大事だということです。


着物が着られたら
着物を楽しめたらそれでいい人もいます
その方達を全く責める気はありません。


ただ
私はそうではないと
きっちり筋を通して丁寧にばっちばちに着付けをしたい
そのために必要な道はしっかり歩みたい。


着物を着るということは
人によって目指すものが違うので
自分がどうなりたいかによって通る道も変わります。


着方がわかれば、手順ばわかれば
テクニックさえ身につければ
どうにかすることはできても


着物を美しく着るということとは
ちょっとちゃうんやろうなと思いました。


自分が求めるもの次第で
目が変わるのです見え方が違うのです。


なぜその歪みが気にならんのだ?と思っても
見えないんですわからないんです
意識してないから。


床に落ちているゴミが
全く気にならない人がいるように


着物もそういうことなんだと思われます。


本当に深い
ただの衣装といえばそうですが
道です、深いというより終わりのない道


どこまでもどこまでも
シンプルに


着物の道は
自分にあってるなと再確認でございました。


ただきれたらいいだけなのに
10回コースとか通うのはちゃうし


ばちばちに理を知りたいのに
アレンジばかりを学んでも
満たされない。


自分が何を目指すのか求めるのかを
たまに確認するといい気がしています。


皆様それぞれに合う
道を歩みませう。


将来的に大人の着物と身体についてまとめたものを作りたいと思っています。サポートいただけたら嬉しいです!