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麻の単が仕立て終わり

急に暑かった先週
やばい、夏が来るぞ!とばかりに
昨年裁断だけ終わっていた麻の反物を仕上げることに。

スケジュール的にオフ気味の1週間にしていたので
1週間以内で仕立てる!と目標をたて
達成。

麻の反物は初めてだったので
その感想とか。


麻の反物の縫いやすさ

ゴワゴワして縫いにくそうだ

ちょっと避けていたのが事実

裁断してから
数ヶ月置いておきましたから。



縫い始めたら
とても楽、運針も良き。

目が大きいので
針の通りを邪魔しないのでしょう。

ハリはあるもののしなやかさもあるので
さすが天然素材だなと
運針で手の中に集まる生地を感じていました。

持ちにくいこともなく
なんなら手に汗も出ないし
麻、ええやんと急上昇。

針の進みがいいので
1週間で仕上がったんだと思っています。

普通の木綿より
大島より
紬より

麻はとても縫いやすい。

最初に縫った着物が
コーマ地藍染というギッチギチの硬いやつだったので
麻って優しいと思わずに折れないほどでした。


麻の反物の注意点

麻の反物の特徴というか
麻の特徴というか

表面にシボがあることで
生地端が真っ直ぐじゃない
波打った感じなのです。

なので袖口の
2分折って三つ折りとか
めっちゃやりにくい

スチームアイロンに頼りました。

押しすぎると一生戻らない折り目になるので
スチームを当ててからアイロンという感じ
スチーム重視で鏝は使いませんでした。

あと
まち針を打つ時、運針の時、
縫う方向ではシボが伸びやすいので、張りすぎ注意。

均等に引っ張って伸びるわけではないので
たわみが変なとこに出ないように、丁寧にするのが良い気がします。

折れても戻らないし
伸びても戻らないのが
天然素材だなという感じです。


麻の着物の印象が変わった

麻の着物自体が初めてなのですが
麻を避けてた理由が、弱いんでしょ?でした。

縫い目とか目が荒いぶん避けやすいんだろうとか
思っていました。

けど
完成してみると
そうでもなさそう。

軽いし己の形をキープする力は強いので
キセをしっかりかけておけば
極端に他の素材より弱いという事はなさそうです。

木綿のタフさや
絹の柔軟性はありませんが
春夏の着物としては十分仕事してくれるいいやつです。

とにかく軽いし涼しいので
7、8月という盛夏時期だけではなく
襦袢の色を考えて春夏あきを着るものとして使えばコスパも良いし
麻、ええんでない?


調子に乗って次も麻に

麻の反物気に入って買った2丹があったのですが
麻やしなーと買いながらも仕舞い込んでいたものを引っ張り出し
そそくさと仕立てることに決定。

綿麻の新之助上布2丹も待ってるのだけれど
それはお教室で先生と相談しながら作りたいので
麻をガツガツ縫いまっせ。

昨年浴衣を縫いまくったので
今年はもう縫わない。

なんならもう浴衣いらない
ってくらいあるので

夏着物を今年は遊ぼうと思います。


麻、ええで
うふふ。



将来的に大人の着物と身体についてまとめたものを作りたいと思っています。サポートいただけたら嬉しいです!