もう着物を追うのをやめようと思う
5年前から着物を着てくらし
着物の素晴らしさや産地や素材
着方や着こなしについて掘り続け
和裁を始めて1年半が過ぎた。
好きは好きだし
自分らしくいられるために
当たり前に着物を着る生活が定着し
もういいかな
そう思うようになったのです。
着物を着ることはやめないし
着物に対しての想いは強くあるし
着物をカッコよく着ることはやめませんが
頭の中に着物というスペースを
用意しておかなくてもいいなとなったのです。
もう私の中で着物は身体の一部であり
着物というものが意識せずともどうにでもなる
そういうところを超えたらしい。
私にとってカッコよく着るが目指すポイントで
かっこいいコーディネートなんて当たり前で
自分が映えるとか当然で
頑張ることがなくなってしまった。
いろんな産地の有名なものも気になって欲しかったこともあったけど
もう興味がない。
ルイヴィトンのように誰が見てもわかるとかがないのが
とてもよかったのだけれど
自分の好きなものを
揃えきってしまったのだろう。
いいものが無限にあるのはわかる
いいなと思うものもある
でも
私の身体は一つしかないし
ハレの日はとても少ないし
普段着る物も決まってきてるし
あえて増やすことはないかなと。
そう思えるだけの量を
自分の手の届く範囲で整えたんだろうな。
いいもんを揃えていい格好することに
興味がなくなったのだ。
あるもんをどうにかこうにか
たまに自分で縫った着物が増えるくらいでいい。
一気に走り抜けて飽きるタイプなので
5年という時間は長かったと思う
それほど魅力があった世界。
飽きてやめるとは違うけど
自分が着物を着ていることさえ
忘れてしまうような感じなので
着物に対する探究は終えようと思う。
熱がない状態でnoteを続けることはないので
和裁は引き続き続けるけれど、一旦このnoteも終わりにします。
和裁自体に対しても
熱量は下がっているのが事実
ばかすか縫いたいとかそういうのが
さっぱりなくなってしまった。
ゆっくりぼちぼち縫いもんできたらいいなくらい。
ずっとやってきたことではあったが
熱を注ぎたい事柄の順位が上がったのです。
あれもこれも1番にできない性分なので
これでいい、これがいい。
自分メモとして残してきたここを
目にしてくださった方に感謝します。
今までありがとうございました。
坪内 薫
将来的に大人の着物と身体についてまとめたものを作りたいと思っています。サポートいただけたら嬉しいです!