【SDVX】Ωdimensionの神様たち part1

SOUND VOLTEXにΩdimensionが実装されてずいぶん経ちました。
IV HEAVENLY HAVENまでにPhase5までが配信され、バージョンアップを経て、引き続きV VIVID WAVEにてPhase6が配信され、現在も継続して追加がなされています。基本システムには何も変わりはありませんが、それまで「海洋」だったテーマが「日本神話」に転換されました。ここではそんなΩdimensionに登場する日本神話の神々について見ていきたいと思います。

Ω Dimension -Phase.6-

・Destiny(レイシスV)
天照大神(アマテラスオオミカミ)

イザナギの禊によって生まれたアマテラスはツクヨミ、スサノオと並ぶ三貴神であり、高天原を統治し太陽神、また豊穣神としての神格をもちます。
レイシス以外の適任が見当たらないため、当然の配役といえます。

「半神を想い吾身を隠そうと逃れられぬ運命を受容れ」
ADVのジャケットアーティスト名より
「身を隠そうと自らの運命から逃れられぬ、ならば光をあたえよう、稔りをあたえよう」
採用発表時ティザー映像より

アマテラスは神話においてあまり能動的な登場の仕方はしませんが、もっとも有名なエピソードが「天岩戸の神隠れ」といえます。
やんちゃをしすぎて高天原を追い出されていたスサノオが久しぶりに戻ってくるも、当の本人は相変わらず好き放題に暴れ回ってしまいます。最初はアマテラスも大目に見ていますが、馬を投げ飛ばして官女が死んだところで嫌気が差して洞窟に引きこもり、大きな岩で入り口を塞いでしまいました。結果的に外でお祭りをしておびき出すこととなり、アメノウズメが踊り子、アメノタヂカラオが岩を動かす役として活躍します。ちなみにこのタイミングで後に三種の神器となる八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)と八咫鏡(やたのかがみ)が儀式の道具として作られています。

「和魂を以て慈愛を与え、荒魂を以て世界を拓こう」
MXMのジャケットアーティスト名より

和魂を以て慈愛を与えるというのはアマテラス、またレイシスの本来の一面としても則していますが、「荒魂を以て世界を拓こう」というのは争いも辞さない強い意志で世界を開拓しようという意味です。このことからこれは中津国平定を指していると思われます。スサノオの子孫であるオオクニヌシが中津国(高天原でも黄泉の国でもない地上世界)の国造りを完成させた後に、
アマテラスは

「自分の子孫が中津国を統治するべきである！」

と部下たちを送り込みました。はじめは柔和に交渉を行いますがたびたび失敗に陥り、三度目の部隊を編成して送り込みました。その部下たちの内のタケミカヅチがオオクニヌシに対して武力を持って脅迫に近いことを行った結果、国譲りが行われて中津国はアマテラスの統治下に置かれました。

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レイシスには当然の配役となりました。
「荒魂を～」の文も神話との一致が見られ、よく練られています。

・THE HEAVEN(ライオット・デストルドー)
須佐之男命(スサノオノミコト)

イザナギの禊によって生まれたスサノオはアマテラス、ツクヨミと並ぶ三貴神であり、高天原を追われてからはクシナダヒメを妻としてヤマタノオロチを討伐します。またクシナダヒメとの間の子孫にはオオクニヌシがいます。
嵐神、荒神としての神格もありその点でライオットの配役にもふさわしくなっています。

「これが終わったら久々に伊邪那美の顔でも拝みに行ってやるか！」
EXHのジャケットアーティスト名より

イザナミを亡くした後に、イザナギはスサノオに対し夜や海を統治するように言い渡しますが、スサノオは

「母親であるイザナミのもとヘ会いに、根の国(黄泉の国)に行きたい！」

と駄々をこね、高天原を追放されることになります。アマテラスへの別れの挨拶のために一度は高天原に戻りますが、好き放題暴れた結果アマテラスは天の岩屋に引きこもってしまい、八百万の神の協議の結果、再び高天原を追放されてしまいます。「これが終わったら」というのはヤマタノオロチ討伐のことであり、その後本来の目的であるイザナミ訪問へ向かうことになります。

「極旨非道ヤマタノオロチ麺だァ!?八つ裂きにしたろ～じゃねえか！」
MXMのジャケットアーティスト名より

ジャケットで持っている武器はヤマタノオロチを討伐した際の十拳剣(とつかのつるぎ)であり、上記からも討伐のためにこの剣を持ち出していることが分かります。ヤマタノオロチの討伐を終えると、死骸から後に天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を手に入れます。ちなみに十拳剣は特定の剣のことではなく、「こぶし十個分の大きな剣」という意味であり、アメノオハバリなどと名前を変えながら頻出の武具です。またイザナミがカグツチを生んだ際に、イザナミはカグツチ自身の火によって焼け死んでしまいますが、怒り狂ったイザナギはこの剣でカグツチを殺してしまいます。

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今回はここまで、続いたら次はULTRAVELOCITY(三種の神器)です。

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