【SDVX】Ωdimensionの神様たち part2
SOUND VOLTEXにΩdimensionが実装されてずいぶん経ちました。
IV HEAVENLY HAVENまでにPhase5までが配信され、バージョンアップを経て、引き続きV VIVID WAVEにてPhase6が配信され、現在も継続して追加がなされています。基本システムには何も変わりはありませんが、それまで「海洋」だったテーマが「日本神話」に転換されました。ここではそんなΩdimensionに登場する日本神話の神々について見ていきたいと思います。
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前回はこちら
Ω Dimension -Phase.6-
・ULTRAVELOCITY(蒼&雛&桃)
三種の神器
アマテラスは中津国平定をしたのちに自分の子孫であるニニギを地上に送りこみ、統治をさせることとしました。この際にアマテラスがニニギに持たせた天叢雲剣、八尺瓊勾玉、八咫鏡をまとめて三種の神器といいます。この三人組のキャラクターたちに対して、三種の神器はよい選定といえます。
「きらきら!」「ぴかぴか~」「うにゅ~…」
ジャケットアーティスト名より
八尺瓊勾玉の「八尺」は八咫鏡の「八咫」と同じように大きいことを表した言葉であり、「瓊」は赤い玉のことを表した言葉です。色としては桃に最適だと思いますが、センターは剣を持つことにしたようです。この2つはアマテラスが天岩戸に引きこもった際に作られた祭具であり、岩の隙間から八咫鏡で自分の姿を見たアマテラスが
「こんな美しい人が私の後任として高天原を治めているなんて!」
とドジっ子を発動し洞窟から出てきました。天叢雲剣はスサノオがヤマタノオロチを倒した際に手に入れた剣であり、後にアマテラスへと献上されます。神話の文中では主に別名である草薙剣と呼ばれますが、これはヤマトタケルが敵に火攻めを食らった際に周りの草を薙ぎ払って難を逃れたことから来ています。三種の神器は神話時代からの事象でありながら現代においても脈々と受け継がれることで、その重要性が保たれてきた物体です。
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・祝福の色彩は想い結ぶ君たち迄(虹霓・シエル・奈奈)
弟橘媛(オトタチバナヒメ)
ニニギから下ること15代、ヤマトタケルの妻の一人がオトタチバナヒメです。ヤマトタケルが東方遠征の際に地方の官僚に騙されて火攻めにあってしまいますが、持っていた剣で草を薙ぎ払い難を逃れました。そこでヤマトタケルが守った女性がオトタチバナヒメです。ちなみに火攻めにあったエピソードが現在の静岡県焼津市の語源となったと言われています。
「お願い…海神の怒りを鎮めるには…こうするしかないの」
NOVジャケットアーティスト名より
「私には生きていて欲しいヒトがいるの…だから行かせて」
EXHジャケットアーティスト名より
その後も旅は続き、現在の横須賀市から房総半島へと海を渡ろうとしたところ、海が大荒れとなってしまいました。一行が困っていると
「これは海神がお怒りになっているからであります。私がこの海に身を投げることで怒りを鎮めましょう」
とオトタチバナヒメが名乗り出ます。ジャケットアーティスト名の「生きていて欲しいヒト」というのはヤマトタケルのことですね。一行はその案に従うこととなり、オトタチバナヒメは海に身を投げながら、火攻めから救ってくれたヤマトタケルのことを思い和歌を詠みました。
さねさし 相武の小野に 燃ゆる火の 火中に立ちて 問ひし君はも
”相武の野に燃え立つ火の中で、わたしの心配をしてくださった貴方”
身を投げたことで海は鎮まり、その後も一行は旅を続けることができましたが、ヤマトタケルはこのことにひどく悲しみ、到着した現在の茂原市には橘をまつった神社がたてられることとなりました。
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今回はここまで、続いたら次はCross Fire(ツクヨミ)です。
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