見出し画像

巡回相談心理士、というお仕事

東京と2県で子どもたちの発達に関わる心理士をしています。
発達の凸凹により教室での学習に一部不都合がある子たちのための「通級」という制度があります。
通級を利用している子、または利用するといいかもしれない子を、先生たちからのオーダーで観察し、心理発達的な見立てを共有し、関わり方や学び方をコンサルテーションします。
正式名称は特別支援教育巡回相談心理士。
今のところ、東京の公立小・中学校のみに存在しています。
各校に月に1回くらいしかいかないので、子どもたちはあんまり存在を知らないかもしれません。
保護者にもほとんど知られていません。
でも、たとえばまじめに勉強しようとしているのにうまくいっていないとか、特定の苦手がある場合には、先生たちのリクエストで子どもたちを観察することができますので、ご家庭で気になることがある場合にはぜひ、学校に相談してみてほしいと思います。

朝起きれない・時間感覚がない・持ち物管理ができない・癇癪が強い・文字の読み書きが不得意・ノートを取るのが遅い・空気が読みづらい・集中力がない、などなどの目に見える問題は、実は発達の偏りからきている場合もあります。その子に合わせた対処法を見つけていくお手伝いが仕事です。

大人の知識不足で、本当に見過ごされている子がたくさんいます。
できないとあきらめていたことが、やり方を変えたらできた! となることも少なからずあります。
東京在住でお子さんが公立小に通われている方は、ぜひ知っておいてくださいね。

巡回相談心理士の制度は東京都にしかありません。
他の自治体では、特別支援担当の先生たちがいらっしゃいますが、学校事情はさまざまです。。。
代わりにSC(スクールカウンセラー)がこの役割を担っている場合もあります。
いろんなケースで役に立てるよう、記事を書いていければなと思っています。


#自己紹介

この記事が参加している募集

#自己紹介

231,067件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?