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ピッチの中の人と外の人

サッカーの新しい教科書キャンペーン企画現在【300名】の参加者を超えました。

https://note.mu/tsubocoach/n/n8ce471c9aa43

良い反響でびっくりしてはいますが、日本の登録指導者数(JFAの指導者登録数)をザッと調べた8万でしたので、0.35%と言うことになります。

サッカーの教科書シリーズは1万部×3作品ですので、人の数で言うと1万人。と言うことは3%ということです。

こうなってくると、500人(5%)まで到達したくなってきますね。

さて、本題ですが近年の日本のサッカーの「戦術」や理論の認知は非常に高まってきた中で次に考えることは「じゃあそれをどうやって選手たちにコンセプトを落とし込むの?」と言う話になってくるのではないでしょうか。

私もイチ指導者ですので、毎日選手と向き合いながら「今週のゲームで結果を残すために最良な戦い方はなんだろう?」とか
「この戦い方は今のチーム状態に合っているだろうか?」とかを監督と一緒に試行錯誤しながらトレーニングを行なっています。

今週もFCバルセロナのユースとのゲームを控えていますが、ぶっちゃけた話、戦い方を決めるにあたってのファクターが多すぎて(精神的な要素、ピッチの条件の要素など)、多様性が多いゲームだと考えさせられます。

「5バックにする?」
「やっぱり4にする?」
「いやー、4だとこのスペースが心配。タダでさえバルサのグラウンドは巨大(広いの誇大表現)だからな」
「えー、でも後ろが5枚なら541だし、そうなると多分どんどん後ろに押し込まれるしなー」

なんて言う話が繰り広げられて

「そしたらもう12人で戦うか(笑)」

と話がまとまりません。

脱線しましたが、私たち指導者は「今、その状況の中で」最適な選択をする必要があって、その選択を適正なものにするために色々と知識を持たなくてはならないし、経験を積まなければいけません。

私が「新しい教科書」シリーズで書いている内容は答えではなく、その選択を適正にするための道具(知識)として使って欲しいわけです。

じゃあ、次のステップで「それをどう落とし込むか?」と言うことを考えるにあたっては、こちら(スペイン)では『メソッド論』と言う切り口でサッカー指導を理解しています。

私は、ピッチの中の人と外の人(あまりいい表現ではないかもしれませんがわかりやすいのでこうします。←表現が悪かったら思いっきり突っこんでください)で決定的に異なるのは、選手にそれを伝えてプレーを変える仕事を担っているかどうかだと考えています、

私の視点では「ピッチの外の人」は多いに戦術論で盛り上がってもらう必要があると思っています。

なぜならエンタメ要素も含めて、それもサッカーの大きな醍醐味の一つだからです。

さらに、ピッチの外からの情報がピッチの中を進化させるのでとても重要です。

しかしながらピッチの中の人はそのフィードバックを受けて「それをどう選手・チームに落とし込むか?」=メソッド論や、選手・チームがスポンジのようにコンセプトを吸収する状態にするためのチームマネジメント論についても考えなければならないのです。

2014年の「サッカーの新しい教科書」でもメソッドについても記載していますが、そこまで反響はなく目立ちすい「戦術」がクローズアップされました(←これも時代)。

日本のサッカーは海外の情報がたくさん入ってきて、ピッチを外から見る人々のサッカーリテラシーは高まってきました。

そして、戸田和幸さんのようにピッチ内のことを良く知りながら背景も含めて言語化できる素晴らしい方も出てきています。

日本サッカーがさらに世界に追いつくためには、整理・体系化されたテクニックや戦術論を現場に落とし込む実践方法理解し高めていくことが重要になってきます。

理想はすべての科目や要素を同時にしっかり学ぶことですが、少しづつですね。

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