サッカーにおける◯◯メソッド
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特典期間中は、特別に研究所内で投稿している記事を公開していきます。
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■ コーチを教えるプロインストラクターは少ない
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昨日の投稿でも書かせてもらいましたが、Ficの研修では若い指導者に指導実践をしてもらって、インストラクター役として研修参加者に期待を込めた全力のダメ出しをしました。
正直なところスペインの同世代の指導者と比べてたら、ハッキリ言ってレベルの差は大きいです。
中には日本で指導者の専門学校に通っている者もいたのですが、学術としての指導理論を教える学校なら、もっともっとその類の学校は頑張らないといけないんじゃないかと思ってしまいました。
(自分の運営してるPSTアカデミーからも人材を出していますが、少なくともサッカーに関してはアカデミックに整理された知識は持たせてバルセロナから旅立たせています。)
さて、これの何が問題かと言うと私の視点ではこの手のサッカー専門学校の先生のほとんどは「指導者(調べたところによるとJから派遣される)」であって、「指導方法を教えるインストラクターのプロ中のプロではない」というところ。
まさに「名選手、名監督にあらず」ならぬ
「名コーチ、名講師にあらず」
でしょう。
今回の研修ではスペインの理論を基盤にしたPST独自の「メソッド論」の科目を内容に盛り込みましたが、日本ではここまで整理されていないことがほとんど(事実、練習を構築するための当たり前のことを彼らは知りませんでしたので)。
日本で「メソッド」はプレーモデルのように捕らえられていますが、そうではありません。
メソッド論=「教授法」でそれこそをサッカーの指導者ベースとしてアカデミックに学び実践出来なければならないのですが、事実としてはできていませんでした。
こう言う所でも、日本とサッカー先進国の人材とコンテンツの差が見えていますね。
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■ 指導力を高めるためにメソッドを理解
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では、何を知らなければならないのかをここで紹介します。
まず、メソッドとは何か?
を知る所から。
日本で語られている多くの「〇〇メソッド」は実はプレーモデルと混同して認知されているようですが、実はそうではなく「教授法」であることを理解して我々指導者は学ぶ必要があります。
定義では
「選手に何かを学ばせるために用いられる合理的な戦略または方法」
となります。
どうやって練習を組み立て、どうやって実施するのか?です
そのために
3つの方法論
と
5つの教授法
を使って、トレーニングを計画できるようになることです。
さらに、プレーモデルのようなコンテクストが含まれるかそうでないか、で分類しメニューを構築していきます。
加えて、目的となるテーマ、コンセプト、キーファクターを決定し指導案を作成するのですが、【キーファクター】が非常に大事になり、「とある重要なこと」を踏まえてこのキーファクターを設定しなければなりません。
日本の指導理論ではここが非常に曖昧で指導の肝の部分なのですが、あまり皆気づいていないようです。
それも、指導実践をやってみて自分のできていない所を露呈して初めて「やばい!」となるんですね(もちろん鋭い指摘をしてくれる人がいることが条件)。
今回のFic研修参加者はバルセロナでメソッドの科目の基礎を学び、重要性を深く実感して帰っていくことになりました。
多分、これだけでも研修の大きな収穫だと私は考えています。
このような、メソッド論を学ぶことは指導者育成においては必須科目であると私は考えていますが、日本の環境ではまだ整理されていないようです。
これをしっかりと教えることができる場所が無いというのが一番の問題なようなので、どこかの組織と提携して日本に浸透させていこうかとも考えています。
まだまだ日本サッカーのためにやることはたくさん!
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