日医・松本新会長以外の幹部の方々のご経歴

日本医師会の会長および幹部が交代しました。

日医・松本新会長 喫緊の課題は「トリプル改定をどう乗り切るか」 組織力強化に力

https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=73244

2024年度には、診療報酬、介護報酬、障害福祉サービス等報酬のトリプル改定が控える。

トリプル改定って、医療と介護の報酬改定と、勤務医の働き方改革のことかと思っていましたが、障害福祉の報酬のことなんですね。医師会長がそこまで視野に入れていることに驚きました。

さて、松本会長のことは、浜松大卒業で埼玉の皮膚科の開業医であることなどいろいろ報道がありますが、それ以外の幹部のことを書いている記事を見かけないなと思ったので、調べてみました。


会長以外の幹部候補について

https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=73234

副会長
茂松茂人氏(大阪府)が265票
S53 大阪医科大学医学部卒、H2開業

猪口雄二氏(東京)が262票
昭和 59 年 3 月 日本医科大学医学部卒業
平成 14 年 4 月 平成立石病院開設院長

https://adweb.nikkei.co.jp/kansensho2021/lecturer/masataka_inokuchi.pdf

角田徹氏(東京都)250票
1980年東京医科大学卒業。愛知県がんセンター放射線診療部、山梨医科大学第一外科、米国カルフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)外科客員研究員などを経て、91年東京三鷹市にて角田外科消化器科医院開設。09年より東京都医師会理事、15年より同副会長。

次点:今村聡氏(東京)227票
1977年、秋田大学医学部を卒業。三井記念病院、神奈川県立こども医療センター、浜松医科大講師、静岡県立総合病院医長などを経て、91年から東京都板橋区の今村医院院長。日本医師会では2006年に常任理事、12年から副会長。


いやぁ、みなさん、卒後10年ちょっとで新規開業されて、その後法人化して拡大して、医師会活動を広げて、65歳前後で全国組織の幹部に・・・という感じでしょうか。勢いもすごいし、65歳前後になっても診療に医師会活動(含む政治的な活動)にと精力的ですごいなと思います、、、とても自分にはまねできないなと。

副会長以外の常任理事(選挙なし)も見てみたいと思います。

釜萢敏氏(群馬県)

昭和53年3月 日本医科大学 卒業

昭和63年9月 小泉小児科医院 院長

コロナ関係でしばしばお見掛けしましたが、小児科開業医さんだったとは・・・


城守国斗氏(京都府)

きもり こくと●1956年京都府生まれ。83年新潟大卒。京都府立医大整形外科教室、西陣病院副院長兼部長などを経て、2003年医療法人三幸会副理事長、05年同理事長。08年京都府医師会理事、17年同副会長。18年6月日本医師会常任理事

長島公之氏(栃木県)
日本整形外科学会専門医・医学博士

昭和35年 壬生町に生まれる
昭和59年 島根医科大学卒業 医師国家試験合格
平成4年 自治医科大学大学院卒業 医学博士号取得
平成4年 長島整形外科開業

江澤和彦氏(岡山県)
1961年岡山県生まれ。88年日本医科大学医学部卒業。医療法人和香会・倉敷スイートホスピタル理事長。2018年日本医師会常任理事に就任

宮川政昭氏(神奈川県)

1978年(昭和53年)3月 東京慈恵会医科大学卒業

1978年(昭和53年)4月 同大学院医学研究科生理系薬理学専攻博士課入学

1982年(昭和57年)4月 同第二内科入局

1992年(平成4年) 1月 宮川内科小児科医院院長

渡辺弘司氏(広島県)
詳しい年度の情報見つけることできず
 広島県出身、東京医大卒、呉市医理事・副会長を経て、平成24年より広島県医常任理事。小・循環器科

神村裕子氏(山形県)

1955年岩手県生まれ。79年山形大学医学部卒業。トヨタ病院内科、山形鉄道病院内科非常勤、沼沢胃腸病院内科非常勤を経て、86年同院副院長。94年川越病院(同院が名称変更)副院長。2014年株式会社わーく労働衛生コンサルタント代表取締役。山形県医師会理事、常任理事を経て18年副会長、日本医師会代議員。20年日本医師会常任理事。

細川秀一氏(愛知県)

1981年 藤田保健衛生大学医学部卒業(旧名古屋保健衛生大学)\n名古屋第二赤十字病院にて研修\n名古屋大学医学部胸部外科入局\n名古屋第二赤十字病院 心臓血管外科\n名古屋大学医学部附属病院\n愛知県立尾張病院 心臓血管外科\n国立病院機構 名古屋医療センタ―(旧国立名古屋病院)心臓血管外科\n1995年 医療法人 細川外科クリニック開設\n2001年 一般財団法人 公衆保健協会理事長就任\n2002年 名古屋市医師会 代議員就任\n2006年~2012年 愛知県医師会 代議員\n2012年 愛知県医師会 理事就任

今村英仁氏(鹿児島県)ひでひと

1985年に鹿児島大学医学部卒業後、東京女子医科大学大学院第2内科学専攻博士課程を修了。東京女子医科大学第2内科学に勤務の後、鹿児島大学医学部第3内科学、鹿児島市立病院を経て、1992年に財団法人慈愛会今村病院に勤務。現在は公益財団法人慈愛会理事長であるとともに現職多数。2003年にはハーバード公衆衛生大学院にて修士課程も修了。

黒瀬巌氏(東京都)

慶應義塾大学医学部 昭和61年卒

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かなり都市部(&私立大学卒)からの人選が目立つなと感じました。
これまで医師会は都市部以外の力が強い印象でしたが、今後都市部の声が届きやすくなるような組織になるのでしょうか。
そして言うまでもなくですが、高齢男性ばかりであることが気になりますね・・・。世の中かなりダイバーシティーが叫ばれていますが、医師会ではそれが達成されるのはかなり時間がかかりそうですね。

参考までに中川政権時代の幹部名簿がありましたのでこちらもシェア。

60歳未満は1人、65歳未満としても2人、というとんでもない高齢化です。一般選挙でシルバーデモクラシーがーと言われますが、その比ではないですね。。。。まぁ専門的な知識と経験が求められる職能集団なので、こうなるというのは一定程度理解はできますが、現代的なニーズに、現代的な手法を使って、将来何十年といったスパンであるべき姿・制度を議論し決定するときには、もっと若い世代からの意見というかコミットメントが必要なのでは・・・と、これまでのやり取りを見ていて感じざるを得ません。



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