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シュタイナー教育のギモン。⑤

ルドルフ・シュタイナー著 新田義之訳 『教育の基礎となる一般人間学』を読んでいます。

第九段落まで↓

第十段落要約

誕生、すなわち霊界から物質界に移行したとき、何が起きたのかを理解することが必要である。
まず、人間は二つの部分が一つになって出来ている。
人間が物質界に入ってくる前に精神(霊)(Geist)と心(魂)(Seele)とが結合する。
この"精神"とは物質界には全く現れないものであり、精神科学(霊学)(Geisteswissenschaft)において霊人(Geistesmensch)、生命霊(Lebengnsgeist)、霊我(Geistselbst)と呼ばれるもののことである。
"霊人"、"生命霊"、"霊我"の三者が発する力は、人間の心的要素である意識心(Bewußtseinsseele)、悟性心ないしは情緒心(Verstandes- oder Gemütsseele)、感応心(Empfindungsseele)に浸透するのである。

第十一段落要約

霊心(あるいは心霊)の要素が一体となっている人間は、誕生の際に地上での衣となる物質体ないし肉体(Körperleib oder Leibeskörper)がつけ加えられ、こうして二つの三要素が一体となる。
すなわち霊心が物質界に下降するにあたり、さらに感応体ないしはアストラル体(Empfindungsleib oder Astralleib)、エーテル体物質体の三者と合一する。
この三体もまた物質界の鉱物界、植物界、動物界と結び合うのである。

第十二段落要約

子どもにおいては、これらの結合はまだ成し遂げられていない。
すなわち教育の課題とは、霊的な意味で言うならば心霊を物質体ないしは肉体と調和させ、融合させることである。

第十三段落要約

人間が外界に相対して持つ条件の中で最も大切なものは呼吸である。
私たちが物質界に入る時、つまり母胎を離れる時初めて始まる呼吸の中には、人間の三層構造の全てが含まれている。



「3」というものがシュタイナーにとっては重要な要素であったようだ。
"霊人""エーテル体"という単語のそれぞれの意味には触れられていない。
現状では、一つのものを分割したのであればそれは別々のものに見えて(?)当然ではないか、という印象を受ける。

学校の教師向けの講義だというから、それは理解しているという前提で話が進みそうだと思った。ちらっと先を見た限りは言及はないので、先に初心者向けのなにかしらを読ませてもらいたいものだ。


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