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「では、はじめっ!」 ルーカスの声が響いた。 「ケイト、私も姉としての矜持がある、全てを…
元勇者と元魔王の家で過ごして2週間ほどがたっていた。 その間も毎日魔王国の動きを確認してい…
「ええい!忌々しい、なぜ見つからんのだ!」 荒々しい声を上げているのは白色のローブを着た…
「さあ!おまちどうさま、私の特製『鳥のからあげ』だ!」 ルーカスは、両手の料理をテーブル…
「おーい、そろそろ夕飯ができるぞー」 ルーカスが声を上げ、手を拭きながら表に出てきた。 …
「ま、まぁ、冗談はさておき、それでは、ユウキ殿はオリビア様とケイトと共に聖王都へお願いい…
「えー、あんたのお父さん王様じゃなかったの?」 ミケは興味なさそうに言った。 「街に潜伏するために商人を装っているようです、おそらくこの後ろにいるのは父です」 ブレンダは、水晶球をじっと見ながら言った。 商人を装った魔王たち一行は街の中を荷車を押しながら進んでいた。 今は犬から、アチラコチラにいる動物たちに視点を切り替えながら行方を追っていた。 街の中で商いが盛んなところを抜けて人通りの少ない路地に来ると、その角を曲がったところで後を追うことができなくなった。 「どう
「はあ、はあ、はあ、報告をしろ!」 街の門から駐屯地に走って戻ってきた兵士が天幕に入るや…
「うーむ、どうやら、魔王も騎士団長殿も未だ所在が不明のようだな」 ルーカスは目と目の間を…
みなで水晶球を覗き込むと、建物の屋根が見えてきた。 「これは?」 ブレンダがマヤに聞く。 …
「つまり、じいちゃんは神託を受けた勇者で、ばあちゃんはその勇者と戦った魔王だったってこと…
「まず、お話をさせて頂く前にお二人について確認をさせてください」 ブレンダは、ルーカスと…
「あの剣は……」 「それより、聖人様のお宅はまだですか?」 オリビアが説明をしようとするの…
窮地を救った少年は翼のある猫と勝手知ったる森の中をうしろからついてくる三人に話をしながらスタスタと歩みをすすめた。 「えーっと、まずは、殿とかってのは、やめてくれ、「ユウ」って呼んでほしい。そんな偉いもんじゃないからな。」 照れくさそうな笑顔でユウキはそういった。 「そうだなぁ、聖人ってのについてか。 うーん、この森に住んでいる人間は俺が知っている限り、じいちゃんとばあちゃんと俺だけだからなぁ…… うん、その聖人ってのは、たぶん、俺のじいさまかばあさまってことだな。」