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今更聞けない!「mix」のあれこれ~サイドチェインコンプ~

みなさんこんばんは、tsubasa.addことつーちゃんです。
本日はサイドチェインコンプレッションについてのお話です。

サイドチェインコンプレッションは、ミキシングにおいて非常に有用なテクニックの1つです。
このテクニックは、特定の音源のレベルに応じて別の音源のコンプレッションを制御するために使用されます。

具体的には、音源Aのレベルに基づいて音源Bのコンプレッションを操作し、よりクリエイティブなミキシング効果を生み出すことができます。サイドチェインコンプレッションの最も一般的な使用法の1つは、キックドラムとベースの関係です。キックドラムのインパクトがある部分で、ベースの低音が抑制されることで、キックのパンチ感を強調することができます。この方法は、ダンスミュージックやエレクトロニックミュージックなどのジャンルで特に一般的です。ベーストラックにコンプレッションをかける際、キックドラムの波形をサイドチェイン入力として使用します。これにより、キックの発音時にベーストラックのレベルが自動的に下がり、キックのインパクトが際立ちます。他の一般的なサイドチェインコンプレッションの使用例として、ボーカルと楽器トラックの関係が挙げられます。特定のボーカルフレーズが出現すると、バックグラウンド楽器の音量が一時的に下がることで、ボーカルがより際立ちます。これにより、ボーカルの聴きやすさやメロディのクリアさが向上し、楽曲全体のバランスが整います。サイドチェインコンプレッションは、他の音源に対する影響を最小限に抑えるために慎重に設定する必要があります。コンプレッションの設定には、スレッショルド、レシオ、アタック、リリースなどのパラメータが含まれます。これらのパラメータを微調整することで、望みの効果を達成することができます。サイドチェインコンプレッションは、ミキシングのクリエイティブな側面を探求するための強力なツールです。適切に使用することで、音楽の表現力やダイナミクスを向上させるだけでなく、ミキシングに深みや興味深さを加えることができます。

さらに、サイドチェインコンプレッションは、音源間の競合を解消するためにも利用されます。例えば、キックドラムとベースギターの場合、キックの低音がベースの低音と競合することがあります。このような場合、キックドラムのサイドチェインコンプレッションを使用して、キックが鳴っているときにベースの低音を一時的に下げることで、音源間の競合を解消し、ミックス全体のクリアさを向上させることができます。また、サイドチェインコンプレッションは、ダンスミュージックやエレクトロニックミュージックなどのジャンルで特に効果的です。これらのジャンルでは、ビートとベースの関係が特に重要であり、サイドチェインコンプレッションを使用することで、ビートとベースの相互作用を強調することができます。例えば、ベースがキックドラムのリズムに合わせてパルスするように設定することができます。さらに、サイドチェインコンプレッションは、楽曲のダイナミクスを活用して、リズムやグルーヴを強調するのにも役立ちます。例えば、スネアドラムの強打に合わせて他の楽器のレベルを一時的に下げることで、リズムの強調が可能です。これにより、楽曲全体のグルーヴ感やエネルギーが向上し、リスナーの興味を引くことができます。最後に、サイドチェインコンプレッションは、クリエイティブな効果を生み出すためにも使用されます。例えば、リバーブやディレイなどのエフェクトにサイドチェインコンプレッションを適用することで、エフェクトの出現タイミングや振幅を自動的に制御することができます。これにより、より洗練されたサウンドや興味深いテクスチャーを作り出すことができます。総括すると、サイドチェインコンプレッションは、ミキシングのさまざまな側面で重要な役割を果たす多目的なツールです。適切に使用することで、音楽の表現力やダイナミクスを向上させるだけでなく、より魅力的なサウンドを実現することができます。

本日はここまで!
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