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限りある時間の中で、何を優先すべきか

僕が人生で大切にしているのは、大切な人に何かあった時に「一番最初に飛んでいけること」だ。

この思いのきっかけとなったのは、22歳の時、新卒入社した会社で働いていた頃、母親から遠い親戚が亡くなったという話を聞いた時、忙しさに追われていた僕は「あ、そうなん…ふーん」という感じのそっけない返事をしてしまった。その瞬間、人生で重要なことを失いつつあることに気づいた。

それ以来、どんなに忙しくても大切な人のために時間を割くことを決意した。

神戸のおばあちゃんが倒れた時、一週間前から駆けつけ、最後の最後までそばにいてあげることができた。おばあちゃんが意識を失い、心臓が止まる瞬間までずっと一緒に過ごせたことは、本当に大切な思い出になった。最後の最後に二人きりになったときに、手を握りしめて「おばあちゃんの孫で良かったわ、ありがとう!大好き!」と伝えると、意識のないおばあちゃんの目からポロッと涙がでてきた。最後にそんな時間まであったことは今でも忘れない。

また、大阪のおばあちゃんが階段から転んで骨折した時も、すぐに母親を職場まで迎えに行き、一番最初に大阪のおばあちゃんの家に駆けつけた。(ちなみに大阪のおばあちゃんは驚くほど今でも元気)

姉の妊娠中に病院に送ったことも。父が頭を打って病院に連れて行った時も。息子が通学路で怪我して救急車が来た時も。すべて、すぐに駆けつけることができた。

分かりやすいステータスではないが、自分の中で、22歳の時に感じた違和感からこうして行動できていることで、今僕は幸せなんだと思う。

簡単なことのように思えるが、実際には自分の仕事をコントロールしたり、働く場所を選ぶことが必要だ。いつでも大切な人のために動けるようにするためには、日常の選択や準備がとても大切だと感じている。

人生の最後に「こうしておいて良かった」と思える瞬間を少しずつ積み重ねていきたい。

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