言葉の重さは平等じゃない

失礼な話だと思います。
自分でも不平等で差別的な考えだろうなとは思うのですが、静かな違和感を抱いたので記します。

この前友達と居酒屋で飲んでいた。
お互いの結婚生活の話や趣味の話となんて変哲もない話をしていた。
その延長で、結婚する意味は何なのかという話題になった。
その子も最近入籍したからか、会社の後輩になぜ結婚をしたのかと聞かれることが多くなったらしい。
結婚する前、それこそ(同棲しててもしていなくても)カップルの関係性と結婚した後で何が変わるのか、なにを目的に結婚という一つの節目を迎えなければいけないのか。
後輩の子はその辺りがよくわからないらしい。
今でも十分愛し愛される関係性であるし、同棲をしているカップルならば共同生活もすでにしている。ならばなぜ、結婚が、夫婦という関係性が必要なのかと。
わたしも結婚は絶対的に必要だとは思っていない分類だ。2人が満足をして満たされている関係ならばそれで良いだろう。ただ決定的に変わってくるのは確かにある。
それは相手の家族や社会的な外野だ。ただの"彼女"と"妻"では、公的な部分において、相手に踏み込める領域が変わるし、外野の見方や扱いなどが変わってくる。
そういった部分で変化があるのではないかと話した。

なんて。実感がなく、漫画の受け売りをさも自分の言葉のように話して、真面目な雰囲気を出しながらあたかも深い話をしている風を装う。

結婚する意味を聞かれる以外に、結婚したいと言っている後輩からも相談をよく受けるらしい。
その子は結婚願望があるにもかかわらず、全く結婚に向かないような男性とばかり付き合っていて、それを見た友達は、本当に結婚したいなら恋愛的楽しさを求めて付き合う男性ではなく、結婚に向いている男性にシフトしなければ上手くいかないよ!と後輩に言ったらしい。
この時の再現をした友達の先輩感や経験者は語る感に違和感を感じた。
あらゆる男性と関係を持って酸いも甘いもの経験したわけでもなく、どちらかといえば片思いが実らないことや追いかけるだけで幸せ系の話ばかり聞いてきた子だからだろうか。
そっか〜と聞きつつ、その友達がそのセリフを言っていることが合わなかったのだ。率直にいうと「え、あなたがそんなこと言うの?!」という違和感。そのアドバイスを言っている様子もどこか誇らしげでもしかして一種の自慢話をされているのかとも思った。
わたしがもしその助言をされたら、言葉に重さがないと感じて聞き流す気がする。

どんな事を言うかも大事だが、「誰が」言うか、「どんな言い方」をするかで相手の受け取り方が変わるなとしみじみ感じた。
自分がもし相手に何かも伝える時、相手がこの人の言う事なら聞こうと思ってもらえる言い方(声のトーンやスピード、言葉の選び方、間の取り方)には気をつけていこうと決めた。

だって、人によって同じことを言われても、その言葉の重みは違うのだから。

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