櫻部由美子『シンデレラの告白』

櫻部由美子『シンデレラの告白』を読みました。

時は魔女裁判が行われていた15世紀末の中世ヨーロッパ。

醜いけれども才能にあふれる二人の娘とともに、未亡人が後妻に入るところから話は始まります。

嫁ぎ先の病弱な美しい娘の秘密。

貴族界で頻発する怪死事件の謎。

社交界で『シンデレラ』を名乗る謎の美女の正体は、あの『シンデレラ』なのか…

『かぼちゃの馬車』『ガラスの靴』『仮面舞踏会』などなど…

シンデレラのモチーフがたくさんちりばめられて、読みながらとてもわくわくしました。

そうだったのか!あっぱれ!なラスト。

カタカナネームが苦手な人もきっと楽しめる一冊です。