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ネイチャーフィールドnote

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#里山

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里山大百科「春」春の花木

暖かな陽射しに誘われてウグイスやホオジロのさえずる雑木林へと散策の足を延ばせば、まず出迎えてくれるのが林の緑の花々である。 里山に本格的な春が訪れたことを告げるのはヤマザクラの花だ。

里山大百科「秋」セイタカアワダチソウ

里山の秋を黄色く彩るセイタカアワダチソウ。 明治時代に北米大陸から入ってきたこの帰化植物は、繁殖力が強く、休耕田、河川の土手、空地などにたちまちはびこり、今や秋の景色を代表する存在だ。 しかしやがて何年かすると、勢いのあったこの花は衰退し、ススキ原に変わる。人から公害雑草的な扱いを受けてきているが、里山の多様な生きものたちは、この厄介者を生活の場として利用している。

ふじまる虫時間「クワガタムシ」

いくつになっても見つけると嬉しいクワガタムシ  仕事がらみで2年ほど前からクワガタムシの写真を撮り歩いていました。この歳になっても毎年夏になるとクワガタを見たくなり、ノコギリクワガタやミヤマクワガタの大きなオスを見つけると子供のように興奮します。  とは言え、一般によく知られている種類以外はほとんど写真もなく、生態もわからないままで済ませてきました。今回もクワガタ全般を扱っているわけではないのですが、いい機会なので私なりに生態を調べ、知人の協力も得ていろいろな種類のクワガ

里山大百科「夏」野辺の草花

水田の稲が青々とするころ、田畑の周りの草も一段と勢いづき、草刈をまぬがれた草花が野辺を彩ってくれる。 幼いころバッタやチョウを求めて歩き回った原っぱ、そこで見たウツボグサやノカンゾウは、今でも鮮やかな印象でよみがえってくる。 どこにでもあった野辺の花咲く原っぱも、いつのまにか身近な場所からなくなりつつある。 ツユクサは植物には珍しい青色の花を咲かせる。黄色く目立つのは仮雄蕊(かゆうずい)という飾りの雄しべで、下方に2本伸びた目立たない雄しべが本来のものだ。

里山大百科「春」春の野草

命の輝き出す春は林の内外を問わず多くの花が咲き、 里山ウォーキングが最も楽しい季節といえる。 いや、あまりに多くの草花が咲くため、足もとの花に木を取られ出したら 牛以上の牛歩となり、ウォーキングにならないかもしれない。 ジロボウエンゴサクは林の道端などに多い。小さなケシ科の植物。

里山大百科「冬」定点観察~谷津田~

谷津田は里山を代表する場所。ここでは稲作に注目しながら一年の変化を追ってみた。その変化は里山の四季そのものである。 (観察場所:埼玉県比企郡滑川町) 4月13日

里山大百科「冬」定点観察~丘陵~

丘陵から里山の四季の移ろいを眺めてみた。 オオタカの目に映る里山の姿は、このような景色ではないだろうか。 (観察場所:埼玉比企郡二ノ宮山より比企丘陵を見下す。) 4月15日 4月24日

里山大百科「秋」刈り田

秋という季節はどこまでをいうのか── 判然としないのもこの季節の特徴であろう。 里山を歩いてみると、残暑のなかにはいつの間にか秋の風がしのびより、やがて顔に汗をかいても、風邪を詰めたく感じる初秋に移ろう。 田んぼの様子が一変してしまえば、そこはもう実りの秋。 谷津田の稲刈り。田んぼのわきにツルボが咲き乱れる。

里山大百科「夏」夏の花木

蒸し暑い日本の夏の里山を彩る木々の花は多くはない。 初夏の到来を告げるエゴノキから夏の盛りのクサギの花まで、スズ茂な色彩は里山を訪れる人には一服の清涼剤だ。 頭上に咲くネムノキやリョウブの甘い香りは、花の季節を迎えていることを語っている。 緑濃い林のなかではその香りで存在に気づかされることも多い。 花色を写真で表すことが難しい花だ。同じアジサイ科でも、栽培ものと異なりひっそりと咲いている。

里山大百科「夏」田んぼの小さな生物

圃場(ほじょう)整備による大型機械の導入、コンクリート用・排水路の設置などで田んぼの様子は激変している。 かつて、田んぼに多く見られた生き物たちの姿もそれにともなって様変わりしている。 里山の原風景としての田んぼ、そしてそこには多様な生きものが、人間いはばかることなく生活を営む自由の世界でもあった。 生物環境としての田んぼの見直しが必要ではあるまいか。

里山大百科「夏」ホタルの生活

ゲンジボタルが乱舞する夏の宵、友達とはしゃぎ、競って光の玉を追いかけた。 夢中になって捕らえたとき、手に残った移り香も昔の思い出。 あんなに光を放っていたホタルたちは、もういない。里山は、いつかあの光を取り戻せるのだろうか。

里山大百科「冬」カラス

▲ハシブトガラス(東京都葛飾区/撮影・平野伸明) 市街地にはハシブトガラスのほうが多い。 ▲ハシボソガラス(東京都葛飾区/撮影・平野伸明) 郊外でよく見られるハシボソガラス。

里山大百科「秋」カキの実

里山の実りの代表格は柿の実だ。 葉の落ちた木にたわわに実ったカキの実のある姿は郷愁を誘う。 甘くておいしい実をたくさんつけた柿の木は 鳥や虫たちのレストランでもある。 さまざまな生きものがやってきて、大地のめぐみを受けている。 ▲ウグイスは甘いカキの実に目がない。(東京都練馬区)